peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ムベ(郁子)/トキワアケビ(常盤木通)

2008年05月09日 | Weblog
一関市石畑のムベ(郁子)の花
 2008年5月9日



2008年5月9日(金)、一関市石畑の「コープ一関コルザ」の裏側にある
民家の垣根で「ムベ(郁子)」の花が沢山咲いていました。





一関市石畑のムベ(郁子)の果実
 2007年12月4日



2007年12月4日(火)、ここ3年ほど毎年見ている一関市石畑のコープ
一関コルザ(生協一関店)裏の民家の玄関口にあるムベ(郁子)の果実
が紫色に熟していました。





ムベ(郁子)の果実 2007年1月20日




2007年1/20(土)、コープ一関コルザ(Colza)の裏側にある民家
の垣根に植えられている「ムベ(郁子)」の木に、赤紫色に熟した
果実がぶら下がっていました。ムベはアケビのように裂けないので、
ふつう果実の中を見ることはありませんが、中の1つは、ヒヨドリに
でも食べられたのか、きれいに抉られていました。





一関市のムベ(郁子)の実 2006年10月26日



2006年10/26(木)、一関市石畑3-1にある「コープ一関コルザ(COLZA)」
の裏側の民家の垣根に「ムベ」の実がみのっていました。真っ赤に紅葉し
たツタの葉もとてもきれいでした。






一関市東山町のムベ(郁子)の実
 2005年11月10日

11月10日、一関市東山町長坂字西本町の道路わきの民家の庭に実っていた
「ムベ」。赤紫色に色づいてきていました。


ムベ(郁子)
アケビ科 ムベ(スタウントニア)属 Stauntonia hexaphylla
常緑樹林のふちなどに生える常緑つる性木本。葉が常緑なので「ト
キワアケビ(常磐木通/常磐通草)」とも呼ばれる。

葉は小葉が5~7個ある掌状複葉。小葉は長さ5~10cmの卵状楕円形で、
厚みがある。
4~5月、葉腋に3~7個の白花(外側が白色、内側が紅紫色を帯びた
淡緑色の花)が花弁を反り返らせて咲く。花1個の長さは1.5~2cm。
同じ花序に3~6個の雄花と少数の雌花をつける。雌花のほうが少し
大きい。

果実は長さ5~8cmでずんぐりしており、秋(10月)に濃紫色に熟す
が、アケビの仲間と違って、完熟しても裂開しない。果実を割ると
アケビと同様に白色の果肉があり、甘くて食べられる。

造園的には垣根にからませたり、棚仕立てとする。[栽培]繁殖は挿
木、実生で容易。 分布:本州(関東地方南部以西)~沖縄
ムベ(スタウントニア)属
ビルマから台湾、日本に16種分布する常緑蔓性木本植物。

ムシトリスミレ(虫取菫)

2008年05月09日 | Weblog
千厩野草会「春の山野草展」から
 ムシトリスミレ(虫取菫) 2008年5月5日



2008年5月5日(月)、一関市千厩(せんまや)町千厩にある千厩ショ
ッピングモール「エスピア・ホール」で開かれていた千厩野草会(会長
・小野寺義昭)の「春の山野草展」に行ってきました。
濃い紅紫色をしたスミレに似た花を付けた植物が展示されていて「ムシ
トリスミレ(虫取菫)」の名札が付いていましたが、図鑑などとは大分
違って見えました。





八幡平のムシトリスミレ(虫取菫) 2006年7月26日


2006年7/26(水)、八幡平の「八幡沼周辺自然探勝路(総延長3,390m)」
を歩いた際、八幡沼北側から八幡沼南側に移る八幡沼尻のところで「ムシ
トリスミレ(虫取菫)」を見つけました。他の植物の陰に隠れてしまうほ
ど小さ植物でしたが、スミレのような花が目立ちました。少し遠かったの
でピンボケになってしまいました。





ムシトリスミレ(虫取菫)タヌキモ科 ムシトリスミレ属
 Pinguicula vulgaris var.macroceras
亜高山から高山にかけての日当たりの良い湿った草地や岩場などに生
える多年草で、北半球の亜寒帯~寒帯に広く分布する。高さは5~10cm
ぐらいの茎の先にスミレのような花を1個つける。根元に長さ2~7cmの
長楕円形の葉を数枚放射状に広げる。葉のへり(縁)はやや内側に巻き
込む。
 
花がスミレ(菫)に似ていて、基部には距もある花をつけることから
「スミレ」の名があるが、スミレの仲間ではない。明るい黄緑色の葉の
表面に密生する腺毛と腺体から消化粘液を出して小さな虫を捕まえる
「食虫植物」のひとつである。

花期は7~8月。1本の茎に1個の花をつける。花は長さ2cmほどで、花の
先端は5つに深く切れ込み、花びらが5枚あるように見える。花の色は赤
紫~青紫色で、全体の姿はスミレによく似ている。
 分布:北海道、本州(中部地方以北)、四国(立石山)。

よく似た植物には、日本では「コウシンソウ(庚申草)」がある。

ハナシノブ(花忍)

2008年05月09日 | Weblog
千厩野草会「春の山野草展」から 
ハナシノブ(花忍) 2008年5月5日






2008年5月5日(月)、一関市千厩(せんまや)町千厩にある千厩ショッ
ピングモール「エスピア・ホール」で、千厩野草会(会長・小野寺義昭)
の「春の山野草展」が開かれていましたので行ってきました。
盗掘などで、自生のものは少なくなってしまったと言われている「ハナ
シノブ(花忍)」が1鉢だけ展示されていました。



ハナシノブ(花忍)ハナシノブ科 ハナシノブ(ポルモニウム)属
Polmonium kiushianum
九州の山地の草原に自生する多年草。盗掘などで、自生のものは少なく
なってしまったが、山野草愛好家が愛培している。茎には稜があり、高
さは1m近くになる。葉は互生し、小葉は10~12対あり、長さ2~3cmの披
針形で先は尖る。中軸には翼がある。上部の葉は次第に小さくなり、小
葉の数も少なくなる。

6~8月、茎の上部に青紫色の花がやや集まってつく。花は小さく直径2cm
ほど。分布:九州

和名の「ハナシノブ(花忍)」は、ハナシノブの仲間はいずれも葉が羽
状複葉なので、葉の形をシダのシノブにたとえたもの。

園芸品種に「トウキョウ・セレクション’95 cv.Tokyo Selection '95」
があり、さらに花形などの改良が進められている。
欧米でふつうに栽培される種はポルモニウム・カエルレウムP.caeruleum
で青色の花が美しい。
ポルモニウム・フォリオシッシマム P.foliosissimumはアメリカ合衆国
西部原産で、高さ1mほどになる直立性宿根草。紫青色の美しい花を多数
咲かせる。

近縁種にミヤマハナシノブ、エゾノハナシノブ、レブンハナシノブ、
カラフトハナシノブ、ヒダカハナシノブなどがある。白花種や小型の
洋種も流通している。

ミヤマハナシノブ(深山花忍)ハナシノブ科 ハナシノブ属
Polemonium caeruleum spp.yezoense f.nipponicum
北海道、本州(中部地方以北)の亜高山~高山の草地や林内に生える
多年草。高さ30~80㎝。花冠は先端が尖り淡い青紫色で、花冠の先は
5裂する。葉は茎の下部では葉柄があって羽状に全裂するが、茎上部の
葉は小さくなっていき、葉柄がなく、裂片も少ない。株の寿命があまり
長くないので、増殖は実生で行う。タネは採り播きし、春先に移植する。
ハナシノブ(ポルモニウム)属 Polemonium
日本を含むヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、チリの温帯から寒帯まで
25種が分布する宿根草または一年草。形態は変化が多く、直立性、匍匐
性、叢生する種類などがあり、葉は羽状複葉。花は集散花序、5数生、車
形ないし釣鐘形。