peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

イトバシャクヤク(糸葉芍薬)/ホソバシャクヤク(細葉芍薬)

2008年05月05日 | Weblog
千厩野草会の「春の山野草展」から
イトバシャクヤク(糸葉芍薬)/ホソバシャクヤク(細葉芍薬)
 2008年5月5日




2008年5月5日(月)、一関市千厩(せんまや)町千厩にある千厩ショ
ッピングモール「エスピア・ホール」で、千厩野草会(会長・小野寺
義昭)の「春の山野草展」が開催中でしたので行ってきました。その
中に「イトバシャクヤク(糸葉芍薬)」と書かれた芍薬が展示されて
いました。「ホソバシャクヤク(細葉芍薬)」とも呼ばれているよう
です。




ホソバシャクヤク(細葉芍薬)ボタン科 ボタン(パエオニア)属
Paeonia tenuifolia
Paeonia(ボタン属)という名前は、医神であるペオーン(Paeom)に
由来するといわれる。tenuifolia(テヌイフォリア)は「細い葉」を意
味するといわれる。
ヨーロッパ(バルカン半島やコーカサス地方)原生の多年草。1765年
に初めてイギリスにもたらされたという。細かく切れ込んだ繊細な葉が
特徴で、花は紅色の一重。花は他に八重咲きがあるとのこと。
ボタン科Paeoniaceae
従来はキンポウゲ科Ranunculaceaeに含められていたが、花床が凹んで
雄しべ群を取り囲むように花盤が発達すること、大きい仮種皮をもつ種子
があることなどで、「ボタン科」とし2属34種を含めた。
花は螺旋(らせん)状に配列し、萼片は5、花弁は5~10、雄しべは多数。
心皮が果実状になり、大型になることも本科の特徴である。種子は大きい。
ボタン(パエオニア)属 Paeonia
ヨーロッパ、温帯アジア、アメリカ北西部、中国などに33種の宿根草、
低木が分布する。

一関市のシャクヤク(芍薬)

2008年05月05日 | Weblog
一関市花泉町「花と泉の公園・ぼたん園」のシャクヤク(芍薬)
 2006年5月29日



2006年5/29(月)に一関市花泉町老松の「ぼたん園」に行ったとき、
ぼたん園の一画に植えられていた「シャクヤク(芍薬)」は未だ咲き始め
たばかりだったのですが、6月5日、東山町松川の芍薬も咲いていました。





シャクヤク(芍薬)ボタン科 ボタン属
 Paeonia Iactiflora
朝鮮半島北部、中国北部~シベリア原産の多年草で、高さは50~90cm
になる。葉は複葉で互生し光沢があり、粗く切れ込む。5~6月に直径
10~20cmほどの大きな花が咲く。

昔から「立てば芍薬、座れば牡丹」と、あでやかな大輪花をつける姿
が木本のボタンと比較されてきたが、シャクヤクは草本で、野生種に
近い白や淡桃の一重咲き品は薬用として栽培される。

花形は多彩で、一重咲き、雄しべの葯が発達した「金しべ咲き」、雄
しべが細い花弁状になる「翁咲き」、雄しべ全部が花弁になって球形に
盛り上がるや「手鞠咲き」「冠(かんむり)咲き」「半バラ咲き」「半
八重咲きなど8タイプに大別される。花の色はピンク(桃)、紅紫、赤、
白のほか、黄色系や複色もある。

日本には、はじめ中国で栽培されていたものがもたらされ、根を薬用に
するために栽培されていたが、室町時代後期には生け花材としても使わ
れ、この頃から品種改良も行われていたといわれる。

やがて園芸草花として発展し、現在は3000品種以上もあるという。花壇
に植えるほか、切り花にもよく利用される。寒さに強く北日本で育て易い。

千厩野草会のシラネアオイ(白根葵)

2008年05月05日 | Weblog
千厩野草会「春の山野草展」より
シラネアオイ(白根葵) 2008年5月5日










2008年5月5日(月)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピング・モール
「エスピア・ホール」で、千厩野草会(会長・小野寺義昭)の「春の
山野草展」が開かれていたので行ってきました。(5/3~5/5の3日間)
会場は国道284号線沿いにあり、「西小田工業団地入口」バス停の真前
でした。
山野草展は、種類の異なる沢山の山野草が居ながらにして見られるし、
珍しい植物も見ることができたりしますので、とてもありがたいです。


















シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科 シラネアオイ属
Glaucidium palmatum
昔は「キンポウゲ科」とされていたが、1科1属1種の日本特産種。まるで
縮緬(ちりめん)の和紙で作ったような花が咲く。

多雪地の山地に生える多年草で、亜高山帯の林下や草原に多い。根茎は
発達して太くなり、横に這う。普通は先端に1個の根生葉または1本の花茎
がつく。根生葉は長い柄があり、葉身は掌状に5~11裂し、裂片は不揃い
で鋭い鋸歯があり、先は鋭形で基部は心形となり、大きいものは幅30cmを
越す。茎葉は茎上部に普通2個つく。形は根生葉とほぼ同じだが、上部のも
のはほとんど無柄で欠刻が少ない。
花茎は雪どけを待って伸びはじめ、花の頃は高さ15~30cmだが、花後は
40~60cmぐらいになる。花期は5~7月。茎の先に直径7~10cmもある大きな
花を1個つける。花弁のように見えるのは萼片で大きい広倒卵形。萼片は4
個あり、淡紫色まれに白色。ほんとうの花弁はない。
果は2個あり、内部の一部で癒着(ゆちゃく)して左右に連なる。種子
は倒卵形で広い翼がある。
分布:北海道、本州(東北、中部の主に日本海側)

シラネアオイ(白根葵)

2008年05月05日 | Weblog





2007年5/3(木)、一関市千厩町千厩の「千厩ショッピングモール
・エスピア」の特設会場で、千厩野草会(会長・金野昌敏)の「春
の野草展」がはじまりました。5/5(土)までの開催ですが、早速
行ってきました。
会場には、会員たちが持ち寄った山野草が沢山展示されていました。
同じものもありましたので、品種はそんなに多くありませんでしたが、
野山では見られないような素晴らしいものが多かったと思います。

















八幡平のシラネアオイ(白根葵) 2006年7月26日


2006年7/26(水)、八幡平アスピーテラインの岩手県と秋田県の県境にある
駐車場(有料)から岩手県側に100mほど下った所の道路下に残雪があり、
「シラネアオイ(白根葵)」が咲いていました。
平地のシラネアオイは5~6月ごろには咲きますので、珍客に逢ったよう
な気がしました。



シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ科 シラネアオイ属
 Glaucidium palmatum
低山地帯から亜高山帯にかけての深い積雪地の落葉樹の下(林床)や
雪渓の縁など湿気の多い草斜面に生える多年草。
山野草愛好家がよく庭に植えており、早春を代表する山草である。

花の頃は高さ15~30cmぐらいだが、花が終わると60cmぐらいに伸びる。
茎には普通葉が3個つく。下の2個は長さも幅も20cmほどで、掌状に
切れ込み、縁には不揃いの鋭い鋸歯がある。上部の葉は小さい。

5~8月上旬、茎の頂に直径6~10cmほどの(薄紙で作ったような)
大きな花を1個つける。花びら(花弁)のように見える4枚の蕚片は、
淡い紅紫色や青紫色だが、白花種もある。花弁はない。
4枚の蕚片の真ん中にある黄金色の花芯も美しい。

もと「キンポウゲ科」とされていたが、現在は独立した科として
扱われ、1科1属1種、しかも日本特産種である。
和名は、日光の白根山に多く産し、花と葉がアオイ(タチアオイ)に
似ていることによる。 分布:北海道(南部)~本州(中部地方以北)

 なお、下記のWebサイトに「シラネアオイと残雪」と名付けられた
素晴らしい画像が掲載されています。http://www.ink.or.jp/~kankou18/180708sancho.html