peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

リキュウバイ(利休梅)/ウメザキウツギ(梅咲き空木)

2008年05月17日 | Weblog
藤沢町「館ケ森アーク牧場」のリキュウバイ(利休梅)
/ウメザキウツギ(梅咲き空木)2008年5月2日






2008年5月2日(金)、藤沢町黄海(きのみ)にある「館ケ森アーク牧場」
の有料ゾーン(ハーブ園やチューリップ園)に入園して、いろいろな花や
動物を見てきたのですが、「リキュウバイ(利休梅)」も花を開き始めて
いました。





リキュウバイ(利休梅)バラ科 ヤナギザクラ(エクソコルダ)属
Exochorda racemosa
別名:ウメザキウツギ(梅咲き空木)、バイカシモツケ、ウツギモドキ、
マルバヤナギザクラ。
中国原産の落葉低木で、高さは2~4mになる。明治時代末に渡来し、庭
木、公園樹、切り花など観賞用に植栽されている。和名の「利休梅」は、
茶花として広く利用されていたため、茶人「千利休」にちなんだ名がつけ
られたもの。

葉は互生し、葉身は長さ4~9cm、幅1~3.5cmの楕円形または狭倒卵形。先
端は丸く、基部は広いくさび形。全縁または上部にだけ鋸歯がある。質は
薄く、両面とも無毛。裏面は粉白色。

4~5月、枝先に円錐花序を出し、直径3~4cmほどの梅に似た白い花を5~
10個付ける。花弁は5個あり、円形で基部は急に細くなる。雄しべは15~25
個あり、3~5個ずつ花弁の基部に束になってつく。花柱は5個。

果実は果で、長さ1~1.2cmの倒卵形、5稜があり、8~9月に熟す。種子
には翼がある。
ヤナギザクラ(エクソコルダ)属 Exochorda落葉低木。葉は互生。
托葉はないか、早く落ちる。花は両性、花弁と萼片は5個。果実は果。
種子には翼がある。中央アジア、韓国、中国に4種の落葉低木が分布。

ヒアシンソイデス・ヒスパニカ/シラー・カンパニュラタ/ツリガネズイセン(釣鐘水仙)

2008年05月17日 | Weblog
一関市東山町のヒアシンソイデス・ヒスパニカ
/シラー・カンパニュラタ 2008年5月13日



2008年5月13日(火)、一関市東山町長坂字里前生出(おいで)地区の
道路沿いにある農家の庭で「ヒアシンソイデス・ヒスパニカ」が花を咲
かせていました。




ヒアシンソイデス・ヒスパニカユリ科 ツルボ(シラー)属
Scilla hyacinthuides hispanica
ヨーロッパ南西部原産の多年草。「シラー・カンパニュラタ S.campanulata」とも呼ばれている。釣鐘形の花をつけることから、和名は「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)という。秋に球根を植えると、春に細長い葉が数個伸びてくる。

5月には葉の中心から伸びた花茎が高さ30~50cmになり、青紫色の小さな花が10~
30輪、長い穂になってつく。花は直径2cmほどの筒状釣鐘形で、ほのかな香りがある。花の色は青からピンクや白色などの品種もある。寒さに強く、繁殖力も旺盛なので、数年間植えたままにしておくと、一面に群生する。

「ロザベラ cv.Rosabella」のように淡紅紫色のものや「ノン・スクリプタH.non-scripta」のように、総状花序に青紫色の花が4~16輪つくものがある。
[栽培]繁殖は分球または実生による。[花期]種により3~6月に咲く。
ツルボ(シラー)属 scillaヨーロッパ、アジア、アフリカの温帯地方と、一部が熱帯アフリカに分布する。
シラー Scilla spp.麟茎には被膜の有無があり、葉は1~2と10以上の種とがある。花茎を1~2生じ、頂生の総状、散房花序をなす。花色は青、桃、紫、白で、花形には筒部のある釣鐘形、杯状に開くものがあり、下向きから上向きまである。苞はないか1で、花被片の基部が離生し、鱗片が合着せずに毎年少しずつ入れ替わる狭義のシラー属と、苞が2で花被片が合生し、鱗片が合着して、毎年完全に新しくなるものを「ヒアシンソイデス属 Hyacinthoides」として区別する。