peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

孔雀アスター / 宿根アスター / 孔雀草

2009年09月28日 | 植物図鑑

秋田県鹿角市「大湯環状列石」  2009年9月21日(月)

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2009年9月21日(月)、秋田県鹿角市の特別史跡「大湯環状列石」の敷地内で、クジャクアスター(孔雀アスター)と思われる植物が花を咲かせていました。

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クジャクアスター(孔雀アスター) キク科 アスター(シオン)属 Aster sp.

アスター(シオン)属 Asterは、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、きわめて広い範囲に約250種以上が分布している。頭花の細い舌状花が八方に広がって星状に見えることから「アスターAster」の名がある。大部分が宿根草であるが、一、二年草もある。園芸的には、アメリカ原産種がヨーロッパで交雑されて育成された品種が多い。草丈は50~100㎝ほどのものが多いが、20㎝ほどの矮性のものや、2mほどになるものもある。花は小輪で白、桃、紫、青色などがある。花束の添花として特に人気があり、日本でも盛んに品種改良されている。従来、日本ではエゾギクCallistephus chinensisをアスターと呼んできた。

クジャクアスター(孔雀アスター)Aster sp.

北アメリカ原産といわれる耐寒性多年草だが、どのようにつくられたのかはよくわかっていないという。シュッコンアスター(宿根アスター)やクジャクソウ(孔雀草)とも呼ばれ、日本では昭和30年代にカタログに載ったのが最初といわれている。草丈は60~150㎝でよく分枝する。頭花は直径15㎜ほど、白色一重咲きで繊細な感じがする。北アメリカ原産で日本にも帰化しているキダチコンギクA.pilosusに酷似する。多種との交雑で種々の品種が育成され切花用に大量生産されるが、花壇用にもよく栽培される。キクに似た小輪の花が多数並んでつきクジャク(孔雀)の羽のように美しいので「クジャクアスター」の名で流通する。舌状花も桃、藤色、紫、赤色などがある。在来の白色花はシロクジャクと呼ばれている。花束の添花としてよく利用される。短日性を利用して電照や遮光により、周年開花させる栽培技術が確立されている。なお、フレンチ・マリーゴールドTagetes patulasも、一般にクジャクソウと呼ばれている。[栽培]日当たりを好むので風通しと日当たりのよい戸外に置く。梅雨前に茎を15㎝ほどの高さに切り戻すと、草丈が低い状態で花が咲く。苗を春植えすれば秋に開花する。花期:7~10月。


ミゾソバ(溝蕎麦) / ウシノヒタイ(牛の額)

2009年09月28日 | 植物図鑑

青森県つがる市 木造亀ケ岡  2009年9月21日

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2009年9月21日( )、青森県つがる市木造亀ケ岡の「しゃこちゃん公園」に行きました。ここは、遮光器土偶(国の重要文化財)をはじめ、縄文後期~晩期の土器や石器が発掘された亀ケ岡石器時代遺跡。縄文晩期の土器は黒漆の地に赤漆で描いた文様などが特徴で、「亀ケ岡式文化」と呼ばれています。現在は遮光器土偶の形をした大きな石像が立っています。近くの縄文前期~中期の田小屋野貝塚からも土器が出土し、ともに史跡に指定されています。発掘場所と思われる湿地にミゾソバ(溝蕎麦)が花を咲かせていました。

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ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属 Polygonum thunbergii

   

田んぼや水辺など、湿った所に群生する一年草。茎や葉には下向きの小さな刺があり、さわるとザラザラする。茎の下部は横に這い、上部は立ち上がって高さ30~80㎝になる。葉は互生し、長さ3~12㎝で、先は尖り、基部は左右に大きく張り出している「ホコ(鉾)形」。この葉の形をウシ(牛)の顔に見立てて、「ウシノヒタイ(牛の額)」ともいう。花期は7~10月。直径4~7㎜で白色~淡紅色の花が10数個集まってつく。萼は5裂する。花が終わると花びらが実を包みこむ。和名は溝に生えるソバ(蕎麦)に似た葉の草という意味。分布:北海道、本州、四国、九州。