秋田県鹿角市「大湯環状列石」 2009年9月21日(月)
2009年9月21日(月)、秋田県鹿角市の特別史跡「大湯環状列石」の敷地内で、クジャクアスター(孔雀アスター)と思われる植物が花を咲かせていました。
クジャクアスター(孔雀アスター) キク科 アスター(シオン)属 Aster sp.
アスター(シオン)属 Asterは、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、きわめて広い範囲に約250種以上が分布している。頭花の細い舌状花が八方に広がって星状に見えることから「アスターAster」の名がある。大部分が宿根草であるが、一、二年草もある。園芸的には、アメリカ原産種がヨーロッパで交雑されて育成された品種が多い。草丈は50~100㎝ほどのものが多いが、20㎝ほどの矮性のものや、2mほどになるものもある。花は小輪で白、桃、紫、青色などがある。花束の添花として特に人気があり、日本でも盛んに品種改良されている。従来、日本ではエゾギクCallistephus chinensisをアスターと呼んできた。
クジャクアスター(孔雀アスター)Aster sp.
北アメリカ原産といわれる耐寒性多年草だが、どのようにつくられたのかはよくわかっていないという。シュッコンアスター(宿根アスター)やクジャクソウ(孔雀草)とも呼ばれ、日本では昭和30年代にカタログに載ったのが最初といわれている。草丈は60~150㎝でよく分枝する。頭花は直径15㎜ほど、白色一重咲きで繊細な感じがする。北アメリカ原産で日本にも帰化しているキダチコンギクA.pilosusに酷似する。多種との交雑で種々の品種が育成され切花用に大量生産されるが、花壇用にもよく栽培される。キクに似た小輪の花が多数並んでつきクジャク(孔雀)の羽のように美しいので「クジャクアスター」の名で流通する。舌状花も桃、藤色、紫、赤色などがある。在来の白色花はシロクジャクと呼ばれている。花束の添花としてよく利用される。短日性を利用して電照や遮光により、周年開花させる栽培技術が確立されている。なお、フレンチ・マリーゴールドTagetes patulasも、一般にクジャクソウと呼ばれている。[栽培]日当たりを好むので風通しと日当たりのよい戸外に置く。梅雨前に茎を15㎝ほどの高さに切り戻すと、草丈が低い状態で花が咲く。苗を春植えすれば秋に開花する。花期:7~10月。