peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

トレニア・フルニエリ(Torenia)

2009年09月14日 | 植物図鑑

一関市銅谷町   2009年8月25日(火)

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2009年8月25日(火)、一関市銅谷町の民家の前で鉢植えのトレニア・フルニエリが花を咲かせていました。

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 ゴマノハグサ科 トレニア(ツルウリクサ)属 Torenia

 熱帯アジアからアフリカにかけて、約40種が知られる一年草、または多年草。茎は4稜形で分枝し、匍匐または直立する。葉は単葉で、対生し、花は葉腋に単生または茎頂に総状花序をなす。萼、花冠はともに筒状、2唇形で5裂する。普通「トレニア」というとトレニア・フルニエリを指す。

 トレニア・フルニエリ Torenia fournieri:インドシナ原産の非耐寒性一年草で、別名:ナツスミレ(夏菫)、ハナウリグサ。草丈は20~40㎝になり、5月頃から10月頃まで、一見、パンジーに似た小さな花を次々に咲き継いでいく。葉は卵形、先鋭。花は直径3㎝前後の唇形花で、紫、桃、赤、白などの複色に黄斑が入るのが特徴。

最近は同属の類似種で、トリニア・バイロニー(黄色の花の喉部が茶褐色)やトレニア・コンカラー(淡いブルー)といった匍匐性の多年草タイプのものも栽培されている。いずれも暑さに強く、花期も長いので花壇や鉢花によく利用されている。

園芸品種にF1クラウン・バイオレトcv.Crown Violet、パンダ・ローズcv.Panda Roseなどがある。 [栽培]寒さに弱いので低温の心配がなくなってからタネ播きするか、ポット苗を入手して植え付ける。新葉が4~5枚出たら摘芯して脇芽を増やすと、早くこんもりと仕上がる。日当たりを好むが、水切れさせないよう注意が必要。表土が乾き始めたらたっぷり水やりする。薄めた液体肥料も適宜施す。生育旺盛なので、水と肥料が不足すると花付きが悪化する。伸び過ぎた株は半分に切り戻す。


ヒモゲイトウ / アマランサス

2009年09月14日 | 植物図鑑

一関市銅谷町   2009年8月25日(火)

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2009年8月25日(火)、一関市銅谷町にある民家の車庫の前の花壇に植えられたヒモゲイトウ/アマランサスと思われる植物が花を咲かせていました。

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 アマランサス ヒユ科 ヒユ(アマランサス)属 Amaranthus

 熱帯、亜熱帯、温帯に約60種が分布する一年草。葉は単葉で互生し、花は単性または両性で小さく、雌雄同株または別株あるいは雑居性。園芸用には頂部に花芽のつかないハゲイトウ(葉鶏頭・トリカラー)と、花穂を垂れ下げるヒモゲイトウ(紐鶏頭・カウダツス)がよく育てられる。

 ヒモゲイトウ(紐鶏頭) ヒユ(アマランサス)属 Amaranthus caudatus

熱帯アメリカや熱帯アフリカに自生する一年草で、日本には明治時代に導入されたとのこと。別名:センニンコク。茎は硬く真っ直ぐで、紅色。高さ70~100㎝ほどになり、わずかに軟毛がある。葉は菱状卵形で緑色。茎頂につく穂状花序は、紅色で紐状に長く伸び、下垂する。花壇などに植栽され、切花にもされる。最近は、健康食品(雑穀の一つ)として注目を浴びる花穂が直立するアマランサス・ヒポコンドリアクスも栽培されている。この実は粒が小さく薄黄色。他の雑穀に比べタンパク質や脂質、食物繊維、ミネラル、ビタミンが多く含まれている。独特の風味と、ぷちぷちした食感を持ち、菓子などに用いられるとのこと。

[栽培]日当たり、水はけのよい場所に、苦土石灰を撒いて中和しておく。発芽適温が高いので、暖かくなってから箱播き、ポット播きにするか、移植を嫌うので、植え付けは腐葉土などを梳きこんでから、本葉3~4枚のうちに根鉢をくずさず行なう。または、5月に入ってから直播きにして、株間40~50㎝に間引きする。[花期]夏から秋。