peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ルコウソウ(褸紅草/留紅草)

2009年09月04日 | 植物図鑑

一関市東山町松川字台   2009年9月3日(木)

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2009年9月3日(木)、一関市東山町松川字台148-1の一関市営松川住宅のすぐそばにある民家のフェンスに絡まったルコウソウ(褸紅草/留紅草)が花を咲かせていました。最盛期は過ぎたようで種子が沢山ついていました。

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細く切れ込んだ葉と真っ赤な花が魅力的

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ルコウソウ(褸紅草/留紅草) ヒルガオ科 ルコウソウ属 Ipomoea (=Quamoclit) (Q.vulgaris)別名:サイプレスパイン。

熱帯アメリカ原産の蔓性の多年草だが、日本では1年草扱いとなる。江戸時代にはカボチャアサガオの名でも栽培されたとのこと。つる(茎)は2~4mに伸びるが、日除け棚や鉢植えとして仕立てられ、細やかな草姿を観賞する。茎は支柱を左上がりに巻いて登る。葉は互生し、細く羽状に切れ込む。この葉を「褸」、すなわち細い糸に見立てて<storong></storong>ルコウソウ(褸紅草)の名がついたという。夏になると、葉のつけ根から伸びた花柄の先に真っ赤な花を2個ずつ多数咲かせる。花は筒先が星形で直径2㎝ほどで、花筒は細長い。白花の品種もある。雄しべ、雌しべともに花冠より飛び出す。花期は7~10月。

本種と心臓形の葉、紅黄色、5角形の花冠をもつマルバルコウソウ(丸葉褸紅草)Ipomoea coccineaとの交雑種のハゴロモルコウソウ(羽衣褸紅草)Ipomoea×multifida(別名:モミジバルコウソウ)もよく栽培されている。

[栽培]一年草として栽培され、初夏に日当たり、排水のよい場所に種子を播いて育てる。発芽適温が25℃と高いので、5月に吸水させたタネを直播き、またはポット播きにする。移植を嫌うため、ポット播きは底から根が覗いたらすぐに植え付ける。水切れしやすいので、夏は庭植えのものでも表土が乾いたら水やりする。


タラノキ(楤木)

2009年09月04日 | 植物図鑑

一関市東山町松川字台   2009年9月3日(木)

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2009年9月3日(木)、一関市東山町松川字台148-1にある一関市営松川住宅に居住する知人を訪ねたとき、近くの民家の前に植えられたタラノキ(楤木)が、花と実をつけていました。

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タラノキ(楤木) ウコギ科 タラノキ属 Aralia elata

日当たりのよい山野に普通に生える落葉低木。若芽はいわゆるタラの芽で人気のある山菜の一つ。卵とじや天ぷらにするとおいしい。また樹皮は薬用(糖尿病の予防など)になる。高さは3~5mになり、枝や葉には鋭い刺が多い。葉は枝先に集まって互生し、長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、葉柄の基部は茎を抱く。小葉は2~4対あり、卵形または楕円形で長さ5~12㎝。先は尖り、縁に鋸歯がある。裏面は白っぽく、両面とも毛がある。

8~9月、茎の先に大形の複総状花序を出し、直径約3mmの黄白色の小さな花を多数開く。花序や花柄には褐色の縮れた毛が多い。花弁、雄しべ、花柱は5個。果実は直径約3㎜の球形で9~11月に黒く熟す。

変種のメダラvar.subinermis(canescens)は全体に大形で、刺が少なくて短い。葉の裏が白く、淡褐色の縮れた毛が多い。中間型もある。いずれも若芽は食べられる。分布:日本全土、アジア東北部。


ランタナ / シチヘンゲ(七変化)

2009年09月04日 | 植物図鑑

一関市千厩町千厩   2009年9月3日(木)

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2009年9月3日(木)、一関市千厩町千厩字古ケ口88にある(株)マイヤ千厩店のそばにあるお花屋さん「ガーデン・なかじま」の店先で、鉢植えのランタナ/シチヘンゲ(七変化)が花を咲かせていました。

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クマツヅラ科 ランタナ属 Lantanaは、主に熱帯及び亜熱帯アメリカに分布するが、一部旧世界にも分布する亜低木または多年草で、150種ほどが知られる。枝に刺のあるものと無い種がある。花は頂生または腋生の密穂状または頭状に付く。花は小さいが、多花性で、色も多彩。花期が長く観賞価値が高い。時に葉に斑の入った園芸品種がある。

ランタナ / シチヘンゲ(七変化) Lantana camara

ランタナ・カマラは北アメリカ南部から熱帯アメリカまで広く分布する常緑低木で、高さは1~1.2mほどになり、よく枝分かれする。若い枝には刺がある。枝は細く四角形で、卵形または卵状長楕円形のの葉を対生する。葉の長さは2~10㎝ほどで、短い葉柄をもつ。葉はやや厚く皺があり、縁に鋸歯がある。茎や葉にはかたい短毛があってざらつき、強い匂いがする。チョウ(蝶)がよく訪れる花としても知られている。

7~10月、葉のつけ根に花柄をつけ、直径2.5~5㎝の扁平な散形花序を出し、淡紅色や黄色の小さな花を外側から次々に開く。花は初めは淡黄色で、次第に橙赤色や濃赤色に変化することからシチヘンゲ(七変化)という和名がある。花は直径6~10㎜ほど。黄色や橙色の花をつけるものや周年咲く品種もある。別名:コウオウカ(紅黄花)、英名はCommon lantana,Yellow sage。

日本には江戸時代の末期・慶応3年(1867)に渡来し、観賞用に温室で栽培されてきたとのこと。

園芸品種には、矮性、花が黄色または白色のもの、花色の白からピンクになるピンク・フロリックcv.Pink floric、中心部が黄色で赤紫色のコンフェッティー、ドワーフ・レッド cv.Dwarf Redなど、本種を中心に同属のモンテビデンシス L.montevidensis(コバノランタナ)などが交雑され、矮性、多花性、耐雨性を付与された白、黄、橙、赤色の一群の交雑種であるヒブリダ Hybridaと呼ばれるグループがある。同花穂の中でも、中心部と外側の花色の変わるものがある。

仲間には、花色が変わらず、枝が蔓状に伸びて地を這うコバノランタナ/ランタナ・モンテビデンシスがある。

[栽培]日当たりのよい場所で、水はけのよい肥沃な土に植える。丈夫でつくりやすい花木だが、日当たりが悪いと、株が徒長して花つきも悪くなる。過湿を嫌い、乾燥には強いほうであるが、水切れすると葉が枯れて回復できなくなる。生育期間中は緩効性化成肥料を月1回施し、花後に半分ほど切り戻すと、再び開花する。普通、温室内の地植えや鉢物として利用される。霜よけして乾燥気味に管理すれば、東京以西で冬越しが可能。3~4月に挿木繁殖する。