奥州市水沢区佐倉河 2009年8月23日(日)
2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある奥州市文化会館の駐車場の周りに植えられているナナカマド(七竈)の実が、早くも色づきはじめていました。秋も深まってくるともっと朱赤色になり、また紅葉して目立つようになります。
ナナカマド(七竈) バラ科 ナナカマド属 Sorbus commixta
山地から亜高山に自生する落葉高木。紅葉と赤い果実がうつくしいので、北海道や東北地方などでは街路樹や庭木としてよく植えられている。高さは普通2~8mほどだが15mにもなるものがある。樹皮は暗灰色で細長い皮目がある。葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は4~8対あり、長さ3~7㎝のややゆがんだ披針形~長楕円状披針形で薄く、先は尖り、縁には浅く鋭い鋸歯がある。両面ともほとんど無毛。秋には美しく紅葉する。
5~7月、枝先に複散房花序を出し、直径6~10㎜の小さな白花を多数開く。花弁は円形で5枚。雄しべは20本。花柱は3~4本。果実は直径5~8㎜の球形で、秋に赤く熟す。赤く熟した実は葉が落ちたあとも長く残ってよく目立つ。和名の由来については、材が燃えにくいので、七度かまどに入れても燃え残るからという説や、上質の炭をつくるため、7日間かまどで蒸し焼きにするからという説などがある。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。
仲間には、サビバナナカマド(錆葉七竈)var.rufoferrugineaやタカネナナカマド(高嶺七竈)S.sambucifolia、ウラジロナナカマド(裏白七竈)S.matsumurana、ナンキンナナカマド(南京七竈)S.gracilisなどがある。