peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ケイトウ(鶏頭) / セロシア

2009年09月05日 | 植物図鑑

一関市銅谷町   2009年8月25日(火)

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2009年8月25日(火)、一関市銅谷町にある医院の花壇に植えられたトサカケイトウ(鶏冠鶏頭)が花を咲かせていました。

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ヒユ科 ケイトウ(セロシア)属 Celosia

アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて50種ほどが分布する一年草、低木。花は両性で、子房は2~多数の胚珠を含む。

ケイトウ(鶏頭) / セロシア Celosia cristata  別名:トサカケイトウ。

熱帯アジア原産と考えられている1年草。日本には古い時代に中国から入り、奈良時代には既に観賞用として庭に植えられていたらしい。草丈は60~90㎝ほどになる茎は真っ直ぐに伸び、条線があり、柔らかで太い。葉は密に互生し、先の尖った広い披針形で、品種によって緑色のものと銅赤色のものがある。

夏から秋にかけて、様々な形の花穂をつける。ケイトウの花に見える部分は花冠で、トサカケイトウの花序は短柄を有し、花茎の上端が帯化、肥大して鶏のトサカ(鶏冠)状になり、その下方に花を密生する。花色は紅赤、橙、黄、桃と豊富。

日本では育種が進み、本種に玉トサカ状の久留米ケイトウ、本種とヤリゲイトウとの交雑による槍状の八千代ケイトウの2系統がある。そのほかに、2変種系統の品種も数多く、ともに切花栽培されている。近年花壇用の矮性種も育成されている。

ケイトウは花の形によって、久留米形、八千代系、プルモーサ系、ノゲイトウ系の4つに大別することができ、そのほか、玉咲きの玉ケイトウ、スギの樹冠に似たヤリゲイトウvar.childsii、細かい花穂が密集した羽毛ゲイトウ(フサゲイトウ)var.plumosaなどのバラエティがあり、色彩も赤、ピンク、黄色などがある。

[栽培]日当たり、排水性のよい弱酸性土壌でよく育つ。植え付け後は日当たりと風通しのよい所に置いて管理する。あまり肥料が多いと葉ばかりが茂ってしまうので気をつける。過湿になると根が腐ることがあるので、土の表面が乾いたら水やりする。[花期]播種後、40~50日で開花する(6~9月)。


ペチュニア / ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)

2009年09月05日 | 植物図鑑

一関市千厩町千厩   2009年9月3日(木)

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2009年9月3日(木)、一関市千厩町千厩字古ケ口88の(株)マイヤ千厩店のそばにある花屋さん「ガーデン・なかじま」の店先に、鉢植えにされたペチュニア/ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)が展示されていました。見本とはいえ、沢山花をつけていました。これはサフィニア’パープル・ウェーブ’ cv.Purple Waveという半匍匐性の品種だと思います。

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ナス科 ペチュニア(ツクバネアサガオ)属 Petunia

南アメリカに33種、メキシコに2種ほど分布する一年草または多年草。全株に粘毛があり、茎は直立または匍匐する。葉は全縁ときに小型。花は上部の葉腋から花柄を伸ばし、1花をつける。花は漏斗状または高盆形で紅紫色または白色、ときに桃紫色、萼は5深裂する。

 ペチュニア / ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔) Petunia ×hybrida

ブラジル南部とアルゼンチン原産の多年草。現在栽培されているのは幾つかの種の交雑によってできた園芸種。(同属のアキシラリス P.axillaris、ビオラセア、インフラータ P.inflataなどの種間交雑で生まれた園芸品種の総称。)和名は「ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)」。

普通、春播きの1年草として育て、夏の花壇を彩るが、花は雨に弱く痛みやすいのが欠点。茎や葉には軟毛があり、べたつく感じがある。多様な花色、形態、性状をもち、初夏から秋にかけての花壇や公園などによく植えられている。花の大きさと萼片などの形態から、花径5~6㎝の小輪多花性のマルチフローラ系と、花径7~8㎝以上のグランディフローラ系に2大別される。

花形は一重咲きと八重咲き、花冠の弁形には丸弁と波状弁の区別がある。花色は緋赤、桃、鮭、青、淡青、紫、白、黄などの単色にストライブが入る絞り咲き、スター咲き、複色、覆輪、放射状に濃色の脈が走るベインなど多様。斑入りのものもある。サフィニアは本種の系統。

園芸品種ジャイアント・ビクトリアcv.Giant Victoria、ハミング・ホワイト、サフィニアにはボンフリー、ブルー・ベイン、ピンク・ミニ、パープル・ウェーブなどがある。また、最近の品種はアーリー・モーンに始まる中心が白くなるモーン・タイプが多い。

[栽培]日当たりと風通しのよい戸外に置き、鉢土の過湿を嫌うので表面が十分乾いてから、花にかけないよう株元に水やりする。花がらを摘み、花つきが悪くなったら切り戻す。生産では秋播きしてフレームで越冬させ、3、4月に開花。春花壇に利用される。普通は4~6月に播種し、60~70日で開花する。生育適温15℃以上、発芽適温25℃。繁殖は実生、挿木。[花期]3、4~10月。

ペチュニア・ビオラセア Petunia violacea

ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチン原産。草丈30~100㎝。茎は匍匐し、先端が直立する。花は漏斗状で筒部2.5㎝、直径3~4㎝、紅紫色または桃赤色を呈する。近年、園芸品種に本種を交雑して、多花性で中小輪系の耐寒性、耐雨性に優れた品種が販売されている。[栽培・花期]ともにペチュニアに準ずる。

なお、近縁種のカリブラコア(「ミリオンベル」など)もペチュニアの名で出回っているとのこと。