peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ハシバミ(榛)

2009年09月16日 | 植物図鑑

一関市「釣山公園」  2009年9月15日(火)

P1630613

P1630889

P1630513

2009年9月15日(火)、一関市「釣山公園」にある「清庵野草園」に植えてあるハシバミ(榛)の木に実がついていました。

P1630625

P1630611

Dsc00266

 ハシバミ(榛) カバノキ科 ハシバミ属 Corylus heterophylla var.thunbergii

山地や丘陵に生える落葉低木で、高さは普通3~5mほどになる。葉は互生し、長さ6~12㎝の広倒卵形または円形で、基部は心形。上部が浅く切れ込む。若葉にはしばしば紫色の斑紋がある。花期は3~4月。雄花序(花穂)は長さ3~7㎝で、枝の上部の葉腋から垂れ下がる。その下方に赤い柱頭が突き出た雌花がつく。果実は直径1~1.5㎝の堅果で、葉状の総苞に包まれている。ヘーゼルナッツと同じ仲間なので、実はおいしい。分布:北海道~九州。

ツノハシバミ(角榛)C.sieboldiana:別名/ナガハシバミの果実は堅い毛のある筒状の総苞に完全に包まれ、先がツノ(角)状に伸びている。葉は切れ込みがなく、雌花は雄花穂より上につく。

分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮。


エゴノキ

2009年09月16日 | 植物図鑑

一関市山目「JAMITいちのせき・ハウジングギャラリー」2009年9月15日(火)

P1640128

P1640159

P1630930

P1630936

2009年9月15日(火)、一関市山目字泥田にあるJAMITいちのせき・ハウジングギャラリーに行きました。それぞれのモデルハウスの前にエゴノキが何本か植えられていましたが、いずれの木も沢山の実をつけていました。

P1640158

P1640204

P1640175

P1640192

P1640174

P1640139

エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica 別名:チシャノキ。

雑木林などに普通に生える落葉高木で、高さは7~15mにもなる。庭や公園などにもよく植えられている。幹は余り太くならず、根元から何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になる。樹皮はなめらかで暗紫褐色を帯びる。2年目の枝の表皮は糸状に剥がれる。葉は互生し、長さ4~8㎝の蝶楕円形または卵形で先端は鋭く尖り、基部はくさび形。縁は細かい鋸歯があるかほとんど全縁。裏面は脈に沿って星状毛が散生するかほとんど無毛。葉柄は長さ5~10㎜で基部は冬芽を包まない。新芽には星状毛が密生する。 5~6月、今年伸びた短い側枝の先に白い花を1~4個下向きに咲かせる。花冠は長さ1.5~2.5㎝で深く5つに裂け、星状毛が密生する。雄しべは10個で花冠より短い。花糸の下部に星状毛があり、基部は花筒に合着する。花柱は雄しべより長い。萼は長さ3~4㎜の杯状で先端は5浅裂し、果期にも残る。花柄は細く長さ2.5~4㎝。果実は長さ1~1.3㎝の卵球形で灰白色。果皮は星状毛が密生し、縦に裂けて落ち、褐色の堅い種子が1個残る。種子は卵形で長さ約1㎝。果皮にはエゴサポニンが含まれているので、昔は新鮮な果実を洗濯石鹸の代わりにしたり、麻酔効果があるので擦り潰して川に流して、魚採りに使ったりした。伊豆諸島や沖縄以南のものは葉や花が大きく、オオバエゴノキとして区別されることもある。 用途:くり物、傘のろくろ、床柱、玩具、杖、駆虫剤、肥料。分布:北海道(日高地方)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、フィリピン北部。


シュウカイドウ(秋海棠)

2009年09月16日 | 植物図鑑

一関市「釣山公園」   2009年9月15日(火)

P1630359

P1630364

P1630348

P1630340

P1630342

2009年9月15日(火)、一関市の釣山公園に隣接している民家の前に植えられたシュウカイドウ(秋海棠)が花を咲かせていました。この民家は、釣山公園の駐車場の近くにあり、サルスベリの花も咲いていました。

P1630366

P1630349

P1630365

P1630360

P1630350

P1630352

P1630362

 

シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科 シュウカイドウ(ベゴニア)属 Begonia grandis ssp.evansiana

中国中南部、マレー半島原産の多年草で、日本には江戸時初期に渡来したといわれている。熱帯から亜熱帯にかけて約種も分布するといわれるベゴニア(シュウカイドウ)属の中で、日本の屋外で越冬できる数少ない種。寺院や庭の木陰などに植えられるが、野生化して群生しているものもある。地下に塊茎を有し、地上茎は高さ40~60㎝ほどになる。茎も葉も水分が多く柔らかい。葉は互生し、卵状心臓形(ハート形)で左右不等形の場合が多い。葉腋から花柄を出し、数回2叉分枝して淡紅色の花をつける。雄花は4枚、雌花は5~6枚の花被片をつける。開花後、葉腋に珠芽(むかご)をつけ、晩秋の地上部の枯死時に外れて、翌年発芽して増殖する。 [栽培]半日蔭で、適当な水分のある場所での生育が良い。繁殖は珠芽(むかご)、塊茎を用いる。[花期]9~10月。


ミヤギノハギ(宮城野萩)

2009年09月16日 | 植物図鑑

一関市「釣山公園」  2009年9月15日(火)

P1630712

P1630703

2009年9月15日(火)、一関市「釣山公園」の歴代藩主の道の斜面の所に植えられたミヤギノハギ(宮城野萩)が今を盛りと花を咲かせていました。

P1630724

P1630705

P1630713

ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科 ハギ(レスペデザ)属 Lespedeza thunbergii

日当たりのよい山地に自生する落葉低木だが、ハギの仲間では最もよく社寺や公園、庭などに植えられている。「秋の七草」の一つに数えられているように、外見は草のように見える。このような種類を植物学では「半低木」という。優しい風情は昔から愛され、万葉集には130首を超す歌が詠まれている。毎年地際から一年生の枝を多数出す。茎は束生し高さ1~2mとなり、花期には地に着くほど枝が枝垂れる。ヤマハギ(山萩)は、朝露などの重みで傾くことはあるが、普通、このように枝垂れることはないとのこと。

葉は互生し、有柄の3出複葉。小葉は楕円形または長楕円形で長さ2~5㎝、表面は無毛で裏面は絹状の伏毛が多い。7~9月、葉腋から長い総状花序を出し、紅紫色で長さ1.3~1.5㎝の蝶形花を多数つける。花序は葉より長い。果実は豆果で長さ約1㎝の広楕円形だが、ほとんど結実しない。変種のシロバナハギ(白花萩)var.albifloraは花が白色。分布:本州(東北、北陸、中国地方)。

[栽培]丈夫なので強い剪定に耐える。株分けは春秋の彼岸頃がよく、芽の動き出す前までに行う。挿木は6~7月、本年伸びた枝の根もとに近い所から15㎝ほどの挿穂をつくり、挿した後、日除けをし、秋に植え替える。

 ハギ(レスペデザ)属 Lespedeza:東アジアと北アメリカ東部に40種ほど自生する低木または多年草。葉は3小葉からなる複葉で、小托葉はない。複総状花序は腋生し、螺旋状に2花ずつ付ける。萼の基部に1対の小苞が残る。本属には、普通ハギと呼ばれるヤマハギ節sect.macrolespedezaと、閉鎖花をつける多年草のメドハギ節sect.Lespedeza<*strong>のグループとがある。