peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ミツバアケビ(三葉木通)

2009年09月30日 | 植物図鑑

一関市東山町長坂「柴宿団地」 2009年9月30日(水)

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2009年9月30日(水)、一関市東山町長坂字久保&柴宿にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地で、ミツバアケビ(三葉木通)の実が淡紫色に熟して口を開けていました。

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ミツバアケビ(三葉木通) アケビ科 アケビ属 Akebia trifoliata

アケビ属Akebiaは、日本、中国、韓国に4種分布する常緑または落葉蔓性木本植物。

ミツバアケビ(三葉木通)は、山野に生える落葉蔓性木本。庭などにもよく植えられている。蔓は他の木などに巻きついて伸びる。葉は3出複葉で長い柄がある。小葉は長さ4~6㎝の卵形または広卵形で、縁に波状の大きな鋸歯がある。4~5月、葉の間から総状花序を出し、濃紫色の花を開く。花には花弁はなく、3個の萼片がある。雌雄同株。雄花は花序の先の方に多数つき、直径4~5㎜と小形。雌花は雄花の上に1~3個つき、雄花より大きく15mmほど。果実は長さ6~10㎝ほどの長楕円形で、熟すと紫色を帯び、縦に裂ける。

和名の「アケビ」は、熟した果実が大きく縦に割れるので、開け実からアケビになったといわれる。用途:庭木、鉢植え、盆栽。分布:北海道、本州、四国、九州、中国。

アケビ(木通)Akebia quinataは、ミツバアケビに似ているが、葉は5枚の小葉がある掌状複葉。小葉は長さ3~6㎝の長倒卵形。花も淡紫色の小さな花が垂れ下がって咲く。同じ花序に雄花と雌花が混じってつく。雄花は直径1㎝ほどで雄しべは6個で、花序の先端部に数個つく。雌花は直径約2.5㎝と大きくて柄も長く、花序の基部に1~3個つく。雌しべは3~9個。特に品種はないが、葉に散り斑が入る個体cv.Variegataがある。

アケビの仲間の果肉は種子が多いのが難点だが、乳白色で甘くておいしい。果肉は炒めものに、若芽もお浸しなどにして食べる。蔓は丈夫なので、籠の材料としてよく利用される。分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国。

[栽培]繁殖は実生、挿木、取木。


コルチカム / イヌサフラン

2009年09月30日 | 植物図鑑

一関市東山町長坂「柴宿団地」 2009年9月30日(水)

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2009年9月30日(水)、一関市東山町長坂字柴宿&久保にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地でコルチカム/イヌサフランが花を咲かせていました。

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ユリ科 コルチカム(イヌサフラン)属 Colchicum:ヨーロッパ、北アフリカ、アジア西部及び中央部に45種ほど分布する耐寒性の秋植え球根植物。クロッカスに似ているが、クロッカスの雄しべは3本なのに対して、本属は6本なので識別は容易である。葉は線形、披針形、長楕円形などで、花と同時か後に現れる。花は白、紫まれに黄色で、花筒は長く地下まで伸びる。

コルチカム/イヌサフラン Colchicum autumnale

ヨーロッパ~北アフリカ原産の多年草(球根植物)。属名のままに「コルチカム」と呼ばれることが多いが、和名は「イヌサフラン」。9~10月頃、大きな鱗茎(球根)から花茎だけが突然伸びてきて1~4花をつける。球根をそのまま机の上などに置いておいても花が咲くので人気がある。花は直径6㎝、長さ20~30㎝ほどで淡桃紫色。白花、紫色花や八重の品種もある。春になると幅の広い披針形の葉を3~8葉伸ばすが、夏には枯れて休眠する。鱗茎や種子にコルヒチンという有毒な成分を含む。コルヒチンは染色体を倍加する作用があり、育種に利用されている。

<stro></stro>ザ・ジャイアントcv.The Giant、ライラック・ワンダーcv.Lilac Wonder、ウォーターリリーcv.waterlilyなど、他種との交雑による多くの園芸品種がある。

[栽培]8~9月に日当たりと排水のよい場所に植える。日当たりがよくないと花が美しく色づかない。土なしで花を咲かせたものは、花が終わったら花壇や鉢に植える。鉢植えは毎年球根を掘り上げ、日陰で貯蔵する。繁殖は分球による。[花期]9~10月。


ツルアリドオシ(蔓蟻通し)

2009年09月30日 | 植物図鑑

奥州市水沢区黒石「大師山森林公園」 2009年9月27日(日)

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2009年9月27日(日)、奥州市水沢区黒石にある大師山森林公園に行きました。大師山山荘のすぐ傍の松林の木陰でツルアリドオシ(蔓蟻通し)が真っ赤に熟した小さな実をつけていました。果実の先端におへそのような萼の跡が2個見えます。

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ツルアリドオシ(蔓蟻通し) アカネ科 ツルアリドオシ属 mitchella undulata

山地のやや湿り気のある木陰に生える常緑の多年草。茎は地面を這い、節々から根を出して長く延びる。葉は深緑色で対生し、長さ5~15㎜の卵形。やや厚くて光沢がある。縁は少し波状になる。6~7月、茎の先に普通白色の花が2個並んでつく。花は直径約8㎜、長さ約15㎜。果実は直径約8㎜の液果で秋に赤く熟す。2個の花の子房がくっついて球状になったもので、先端に2個の花の萼の跡が残っている。和名はつる性で、低木のアリドオシに似ることによる。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮。