2010年6月5日(土)、盛岡城跡公園を散策しました。「多目的広場」と「三の丸」を結ぶ通路のそばに聳えている大木のトチノキ(栃の木)が沢山の花を咲かせていました。これだけ沢山花を付け、これだけ大きなトチノキ(栃の木)を見たのは初めてのような気がします。
トチノキ(栃の木) トチノキ科 トチノキ属 Aesculus turbinata
山地に生え、大きいものは高さ35m、幹の直径4mになる。(日本に自生する樹木の中では大木になるもののひとつ。くりぬいてウス(臼)をつくれるほどの太さになる。)樹冠は広円形。樹皮は灰褐色で、老木になると割れ目ができる。冬芽は多数の鱗片に包まれ、樹脂を出してよく粘る。葉は大形の掌状複葉で対生する。小葉は5~7個あり、長さ15~40㎝の倒卵状長楕円形で、縁に鈍い重鋸歯がある。裏面には赤褐色の軟毛がある。秋には美しく黄葉する。5月頃、枝先に長さ15~25㎝の大きな円錐花序を直立し、雄花と両性花をつける。花弁は4個あり、白色で基部はやや紅色を帯びる。雄しべは7個。雌しべは1個で、雄花で葉退化している。蒴果は直径約4㎝の倒円錐形。種子は光沢のある赤褐色で、すりつぶしてトチ餅などをつくる。用途:庭木、公園樹、街路樹、建築・器具・楽器材。分布:北海道、本州、四国、九州。
セイヨウトチノキ(マリニエ)A.hippocastanumは、ギリシャやブルガリア付近の原産で、パリをはじめヨーロッパ各地によく植えられている。蒴果に刺がある。北米南部原産のアカバナアメリカトチノキ(アカバナトチノキ)A.paviaは花が鮮紅色。ベニバナトチノキA.carneaはセイヨウトチノキとアカバナアメリカトチノキの雑種。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/e80cca5f4deb2fce7d390eab8f5fd6b6 [peaの植物図鑑:トチノキ(栃の木)]