peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

東山植物友の会のウスギヤマシャクヤク(薄黄山芍薬)

2010年06月08日 | 植物図鑑

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2010年5月15日(土)、一関市東山町松川公民館で開催された東山植物友の会(鈴木四郎会長)の「春の山野草展」には、ウスギヤマシャクヤク(薄黄山芍薬)が3鉢ほど展示されていました。

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ヤマシャクヤク(山芍薬) ボタン科 ボタン(パエオニア)属 Paeonia japonica

日本の山地樹下に自生する宿根草。高さ40㎝くらいに茎が伸びる。根は肥厚する。茎の基部には鞘状葉、上部には有柄の3出葉がある。葉には毛がない。茎の先に白色の1花をつける。萼片3.花弁5。雄しべは多数。雌しべは3~4。袋果が開裂すると赤色の内面、黒色の成熟種子が見え、コントラストが見事。ほかに、ヨーロッパ産で葉の細いホソバシャクヤク(細葉芍薬)P.tenuifoliaがある。また似た種類のベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)P.obovataは葉の裏に微毛がある。いずれも山草家が愛培する。栽培:繁殖は実生や株分け。花期:5~6月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

ヤマシャクヤク(山芍薬)の仲間 キンポウゲ科 ボタン属 Paeonia:なじみ深いボタンやシャクヤクが含まれる属がボタン属。一般的にはキンポウゲ科に分類されるが、分離してボタン科とする場合もある。

この仲間は世界各地に50種ほどある多年草で、暖帯から亜寒帯のユーラシア、北アフリカ、北アメリカなどに分布が広がる。日本の自生は2種で、白花のヤマシャクヤクは関東地方以西の本州から四国、九州、朝鮮半島へと分布する。花が淡紅色のベニバナヤマシャクヤクは北海道から本州、四国、九州と朝鮮半島、中国、樺太に分布。ともに実生や株分けなどが容易で、増殖苗が広く流通する。また、葉に斑が入る選別種や、花の変異種なども見出されている。

ちなみに園芸種のシャクヤクは中国の北部や東北部の原産のパエオニア・ラクティフローラ(中国名・芍薬)が薬用や観賞用に栽培され、改良、選別されたものが渡来したもの。イトバシャクヤクやホソバシャクヤクの和名で呼ばれるパエオニア・テヌイフォリアはヨーロッパ南東部の原産種。そのほかにもヨーロッパで園芸品種として育種されたものが導入されている。さらに海外からも原種が導入されているが、暑さに弱いなどの理由から、定着しているものは少ない。花期:4~5月。[講談社発行「山野草大百科(久志博信、内藤登喜夫著)」より]


バーベナ・テネラ/バーベナ・ローズピンク

2010年06月08日 | 植物図鑑

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2010年6月7日(月)、我が家の鉢植えの”バーベナ・テネラ”が、見事な花を咲かせています。どういうわけか、バーベナが好きなので妻に買ってもらいました。花がら摘みや水やりなど 手入れは専ら妻がしていますので、私は見るだけです。この花の苗に付いていた名札には、セレネ・ローズピンクと書かれていました。

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(下3つ)2010年5月15日(土)に写したもの

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クマツヅラ科 クマツヅラ(バーベナ)属 Verbena :中央アメリカの熱帯、亜熱帯を中心に、一部はヨーロッパ、アジアに分布し、250種が知られる一年草または多年草。園芸的に利用されるのは15~16種の多年草である。

バーベナ Verbena ×hybrida:園芸品種の総称で、ビジョザクラ(美女桜)ともいう。同属の緋赤色から深紅色花のペルビアナV.peruviana、紅紫色または藤紫色花のフロギフローラV.phlogiflora、白や黄、桃色花で芳香を放つプラテンシスV.platensis、緋赤色花のインシサV.incisaの4種が交雑されたもの。草丈30~60㎝、株張り60~80㎝。葉は長楕円形で長さ5~10㎝、鈍頭で歯牙縁となる。

花は散房状に20~30をつけ穂状花序をつくる。花色は豊富で緋赤、桃、紫、青、藤、黄、白など。園芸品種にM’ピーチス・アンド・クリーム’cv.Peaches and Creamなどがある。四季咲き性、半耐寒性を示す。最近では、’花手毬’cv.Hanademari、’ピグミー’cv.Pigmy、’タピアン’cv.Tapianなど、宿根系との交雑による園芸交配種がつくられている。栽培:繁殖は株分け、挿木、種子による。花期:主に5~10月。

バーベナ・テネラ Verbena tenera :ブラジル南部原産の多年草で茎は木質化する。匍匐性が強く、節から発根する。葉は条裂し、羽状となり、羽状片は有毛で長さ3㎝ほど。花序はよく伸長し、花は紅紫色。園芸品種は白色、複色、覆輪など豊富で、’アップライト・レインボー’cv.Upright Rainbowなどがある。また、本種とバーベナとの種間交雑品種が生まれ、本種に似た細裂葉と多彩な花色をもつため、花壇用、鉢物用に人気がある。栽培:繁殖は種子系は種子または挿木、栄養系は挿木による。花期:5~10月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]


盛岡駅前のキョウマルシャクナゲ(京丸石楠花)

2010年06月08日 | 植物図鑑

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2010年6月5日(土)、サンビル(盛岡市大通1丁目)から大通り~開運橋~JR盛岡駅と歩いて戻りました。北上川に架かる開運橋の近くにつくられた花壇に花が咲いていました。

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盛岡駅前郵便局の前辺りの歩道わきに植えられているキョウマルシャクナゲ(京丸石楠花)と思われる植物が花を咲かせていました。

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キョウマルシャクナゲ(京丸石楠花) ツツジ科 ツツジ(ルフォドデンドロン)属 Rhododendron japonoheptamerum var.kyomaruense

葉は革質でやや薄く、裏面には淡灰褐色の軟毛が薄く一面に生える。若い葉の表面には黄褐色の綿毛が生える。花冠はふつう5裂、ときに6~7裂する。雄しべは10個。花糸と子房には白毛が密生する。分布:本州(長野県南部、静岡県東北部、愛知県北西部)。[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑5・樹に咲く花」より]


盛岡駅前のヤマボウシ(山法師)の花

2010年06月08日 | 植物図鑑

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2010年6月5日(土)、JR盛岡駅前の地下街パルモへの出入り口の所に植えられているヤマボウシ(山法師)が花を沢山咲かせていました。

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ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 ミズキ属 benthamidia japonica (Sieb.et Zucc.)Hara

別名:ヤマグワ(山桑)特徴:丘陵地、山地に生育する落葉小高木。幹は直立、よく枝分かれし、高さ5~10mになる。樹皮は灰黒色で、太くなると不規則な裂け目ができて剥がれる。葉は柄があり対生する。葉身は卵状楕円形で、先は鋭く尖る。縁は滑らかだが、波状になり、4~5対の側脈が目立つ。

花は小さく、6~7月、前年伸びた枝先に付く頭状の花序に多数咲く。普通、白い4枚の花弁のように見えるものは総苞片である。果実は集合果で、紅色に熟して食べられる。分布:本州、四国、九州。岩手県では丘陵地、山地にやや普通に見られる。尾根筋や河岸の崖などのやや乾燥した所に多い。花が美しいので近年、公園や庭に植えられるようになった。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授 菅原亀悦編著)より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/d50889028f9025ab6470277178e9f71d [peaの植物図鑑:ヤマボウシ(山法師)の果実]