2012年3月29日(木)、一関市東山町松川に行きました。朝から天気が良く、暖かだったので、一関市営松川台住宅に居住する知人を訪ね、館山公園にも立ち寄ってみました。台形になっている頂上部には様々な樹木が植えられていましたが、ハンノキ(榛の木)と思われる樹木が古い果穂と新しい花穂を沢山つけていました。どいうわけか、もう1本の木には、古い果穂だけがついていました。(下)
(上)県道282号線(薄衣松川線)から出入りできる一関市営松川台住宅側にある館山公園の出入り口。公園内には内館/川口稲荷神社がある。
(上と下)「舘山地蔵尊」が祀られている地蔵堂。扁額が内部にありました。
(上)公園内にある立派な公衆トイレ。ゲートボール場もあるので役に立ちます。
(上と下)トイレの近くにある千葉家の墓地。古い墓碑が並んでいました。県道282号線から出入りできる車道が通じています。
(上)一関市営松川台住宅。
(上)赤くなっているのは雌花。
ハンノキ(榛の木) カバノキ科 ハンノキ属 Alnus japonica
低地の湿った所に多い落葉高木で、高さは10~20mになる。樹皮は紫褐色で不規則に浅く裂けて剥がれる。若枝は灰褐色。田んぼの畔(あぜ)に植えて稲を干すのに利用し、果穂や樹皮は染料に使われる。葉は互生し、長さ5~13㎝の長楕円状卵形で、基部は広いくさび形。縁には浅い鋸歯があり、裏面の主脈の基部に赤褐色の毛がある。側脈は7~9対。葉柄は1.5~3.5㎝。花は2~3月、雌雄同株で、葉が開く前に開花する。雄花序は枝先に2~5個ずつつき、はじめ直立しているが、開花時には黒褐紫色で長さ4~7㎝の尾状(ひものような穂)になって垂れ下がる。雄花序には柄がある。雄花は苞鱗の内側に2~3個つき、花被片と雄しべは4個。雌花序は雄花序の下部の葉腋に1~5個つく。(雌花の穂は小さく、上向きにつく。)雌花は紅紫色で花被はない。成熟すると長さ1.5~2㎝の木質の果穂となり、翌年の花のころも残っている。堅果は長さ3~4.5㎜の広楕円形で、両側にごく狭い翼がある。用途:公園樹、建築・器具材、種子は染料。分布:北海道、本州、四国、九州、中国、アジア東北部。
良く似た仲間にケヤマハンノキ(毛山榛の木)Alnus hirsutaがある。山野に生える落葉高木。葉はハンノキに比べて丸味があり、縁には欠刻状の鋸歯がある。葉の裏面には黄褐色の毛があるが、毛の量は変化が多い。毛が全くないものをヤマハンノキという。花期は4月。分布:北海道~九州、アジア東北部。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%82%AD [ハンノキ(Wikipedia)]
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-hannoki.htm [樹木図鑑:ハンノキ]
http://www.rokkosan-shizen.jp/sub221.html [ハンノキ(六甲山系の樹木図鑑)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?id=34144244&saved_changes=1&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:祭畤のケヤマハンノキ(毛山榛の木)]