2013年1月21日(月)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。
岩手県立花きセンターの本館(管理棟)の近くにある研修温室は、「高温区」、「中温区」、「低温区」に分かれていて、それぞれの温度に適した植物が植栽されています。
「研修温室」の出入口がある「中温区」には、パパイヤ、レモン、ミカン、ブーゲンビリア、トケイソウ、カリアンドラなどが沢山植栽されています。
この「中温区」の真ん中付近に植えられているウンシュウミカン(温州蜜柑)が、小さい果実を沢山つけていました。少しだけでしたが、「ミカン色」(橙黄色)に色づいていたものもありました。
(上と下)2013年2月10日(日)、農協ストアで売られていた和歌山県産・田辺木熟みかん(JA紀南)
ウンシュウミカン(温州蜜柑) ミカン科 ミカン属 Rutaceae Citrus
柑橘類の原産地は、インド北東部のアッサム地方を中心とした地域と考えられている。これが東南アジアや中国に広がり、中国では多様な品種が生まれた。日本にも中国から伝わった記録が「古事記」に見られ、それは今のダイダイに近いものではないかと考えられている。(原産地を日本とする説もある)。
日本の柑橘類を代表するウンシュウミカン(温州蜜柑) Ctrus unshiuは、400~500年前に鹿児島県長島で生まれたとされるもので、中国のミカン類の種子から発生したと考えられている。九州から各地に広まったのは明治になってからで、現在では枝変わりや交配によって、多くの品種、系統が生まれている。江戸時代は果実がウンシュウミカンより小さいキシュウミカン(紀州蜜柑)が日本の代表的なミカンだった。昔はタネなしの果実を食べると家系が絶えるとして、嫌われていた時期もある。
ウンシュウミカンは、高さ3~4mになる常緑低木で、開花期は初夏(5~6月)で、径3㎝ほどで、枝先や葉の腋に1つずつつく。果実は直径5~8㎝で、皮は薄くて剥きやすく、果肉は甘い。種子はほとんどできないのが特徴。食べ方は生食、ジュース、缶詰など。栽培:日当たりが良く、適湿で、肥沃な土壌に春に苗木を植える。
主な品種:
青島温州(あおしまうんしゅう):果実は大きく扁平で、味は濃厚。静岡県で発見された品種。
宮川早生(みやがわわせ):果実は大きく、味は濃厚だが、やや酸味が多い。早生の代表的品種で、静岡県で発見された。
南柑(なんかん)20号:果実は中玉~大玉で、甘味はあるが、やや淡白な味、愛媛県で発見された。
[以上、山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「ヤマケイポケットガイド21 野菜・果物」より]
岩手県内では容易には見られないウンシュウミカン(温州蜜柑)の木だが、大船渡市の「世界の椿館・碁石」の近くにある民家の門口に植えてありました。(下)
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A6%A5%F3%A5%B7%A5%E5%A5%A6%A5%DF%A5%AB%A5%F3 [peaの植物図鑑:大船渡市のウンシュウミカン(温州蜜柑) 2007年12月08日]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?id=33288158&saved_changes=1&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのウンシュウミカン(温州蜜柑)]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3 [ウンシュウミカン:Wikipedia]