2013年10月31日(木)、埼玉に居住している大学生の孫が、「仙台まで来たので一関まで足を延ばして立ち寄る。」ということで1泊したので、「世界遺産」に登録された「平泉」を妻と2人で案内しました。丁度「菊花展」をしていたので、案内は妻に任せて写真撮りをしてきました。今回は弁慶堂に植栽されていたカマツカ(鎌柄)の真っ赤な実をアップロードします。
東側の中尊寺「月見坂」入口から老杉が続いている坂道を80mほど上った所の左(南)側に八幡堂があり、八幡神(八幡大菩薩)が祀られています。
(上)そば処 義家:大駐車場がある方向にある横道(車で金色堂の近くまで行けます。)とつながっています。
(上)中尊寺表門の傍にある公衆トイレ:八幡堂からの道は、ここで月見坂に合流します。
(下)東物見台:月見坂を登り切った所にある見晴らしの良い所で、北側や東側に国道4号線や東北本線、国道4号(平泉バイパス)線、北上川などが広く見渡せます。
カマツカ(鎌柄) バラ科 カマツカ属 Pourthiaea villosa var.laevis
各地の山野に普通に生える落葉低木~小高木。白い花も赤い実も美しいので、庭などにも植えられている。高さは普通3~5mほどだが、大きいものは5~7m、胸高直径10~20㎝にもなる。樹皮は暗灰色で縦に皺がより、斑紋がある。若枝はほとんど無毛。葉は互生し、長さ4~8㎝の倒卵状長楕円形で先は鋭く尖り、基部はくさび形。洋紙質で縁には細かくて鋭い鋸歯があり、両面ともほとんど無毛。葉柄は4~5㎜。 4~5月、短い枝の先にほとんど無毛の複散房花序を出し、直径8~9㎜の白い花が多数集まって咲く。花弁は5枚で円形。雄しべは20本。花柱は3本で中ほどから下が合着し、基部に白色の軟毛がある。萼は短い吊り鐘形で5浅裂する。萼と花柄には軟毛がある。果実は長さ7~9㎜の楕円形で、秋に赤く熟し、甘酸っぱくて食べられる。実の先端に萼片が残る。果柄には褐色のいぼ状の皮目が多い。 和名は材が堅くて丈夫で折れにくいので、よく鎌の柄に使われたことによる。ウシコロシやウシノハナギという別名があるが、これは材を曲げて牛の鼻輪を作ったからという説と、鼻輪を通す穴をあけるのにこの木を使ったからという説がある。 カマツカは葉の形や毛の状態などに変化が多いが、カマツカの紅葉は晩秋の雑木林でよく目立つ。学名上の母種であるワタゲカマツカは、葉がカマツカより厚くて大きく、長さ約10㎝の倒卵状長楕円形で、葉の裏や花序、萼に綿毛が多い。用途:庭木、器具材、薪炭、シイタケの原木。分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国、タイ。
ケカマツカ(毛鎌柄) Pourthiaea villosa var.zollingeriカマツカとワタゲカマツカの中間型で、この3つの間にはさらに中間型があり、つながっている。ワタゲカマツカは温帯に分布し、カマツカは暖帯に多いが、その中間の所に本種が分布する。葉の表面にややまばらに軟毛があり、花序の軸や花柄にも軟毛がある。分布:本州、四国、九州。
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32896847&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市狐禅寺「一関遊水地記念緑地公園」のカマツカ(鎌柄)2009年11月6日(金)]