peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市江刺区「THE SASARA~鹿踊りの祈り~」を観る!(その2) 2013年11月17日(日)

2013年11月18日 | 町のイベント

The_sasara2013a

2013年11月17日(日)、THE SASARA実行委員会、江刺体育文化会館:主催の「THE SASARA~鹿踊りの祈り~」という催事が江刺体育文化会館ささらホール(奥州市江刺区大通り1-59)に於て行われたので観に行ってきました。(13:00時開演、17:30時終演)[その2]

江刺鹿踊りは、街頭などでは何十回と見てきましたが、今回のような解説つきの舞台公演は初めてだったので、踊りの内容が良く理解できて大変感動しました。子や孫たちにも是非見せたいと思いました。

解説者:菊地和博氏(東北文教大学短期大学部総合文化学科長、教授)

司会者:及川正子さん(NPO法人いわてルネッサンス・アカデミア副理事長)

The_sasara2013

5.坊主踊り 早川流清水目(すずのめ)八鹿踊保存会(宮城県栗原市一迫)(庭元:白鳥正文)

解説八頭の鹿が野山で遊び戯れているうち、仲間の鹿に女鹿を隠される。中立ちは哀愁を込めて太鼓を打ちながら女鹿を探しまわる。そこにたまたま顔見知りの易者(坊主)が通りかかる。鹿に何を探していると聞くと、女鹿がいなくなり探していると言う。坊主は私が占いで探し当てましょうというと、道化ながら八卦にて占い女鹿がいる所を教えました。中立ちは坊主の言う事を信じて言うがままに従いますが、全然当たりません。しまいには怒ってしまい坊主を追い払いまうが、最後には無事見つける事が出来、みんなと喜び踊るという踊りである。坊主がわざと、見つからないように女鹿を隠し、からかう様子が滑稽で笑いを取る踊りである。

2013a_6

6.二番庭(礼舞) 奥山行上流餅田鹿踊[岩谷堂](庭元:幸谷庨文、世話人:佐藤則解説最初の儀礼舞としての踊りでございます。踊りの内容の概略を申し上げますと以下の通りです。先ず中立(群れのリーダー)の太鼓に始まり、褒め唄を歌ってから本舞に入ります。深山より鹿の一群が餌場に行き着き、楽しく飛んだり、跳ねたりする様子「左右の狂い鹿が両側より躍り出て、二人が庭の真ん中にて勇猛果敢に踊る」舞でございます。明、佐藤敏、佐藤勝也、菊地晴彦。

2013a_7

P1090337a

7.綱踊り 花巻市春日流上ノ山鹿踊保存会[花巻市葛](庭元:葛巻文彦、世話人:葛巻幸男)

解説綱踊りは鹿の群れ達が谷を渡る時に藤の枝を渡ったことで空也上人が綱踊りと名付け、それを舞踊化したものです。

2013a_9

8.案山子躍 金津流石関獅子躍[稲瀬](庭元:小原剛一郎)

解説鹿達が遊び戯れ里に下りるとそこには人影らしきものがあり、それが何かと恐る恐る交互に近づき案山子であることがわかり、中立が最後に案山子を驚かし案山子の笠を取る。鹿達は安堵して遊び戯れる様子を踊りにしたものである。案山子を覗き見る踊り手の細かい動作が特色である。

2013a_10

P1090340a_2

9.雌獅子隠し 金津流野手崎獅子躍(1.「三光の儀」と同じ金津流野手崎獅子躍)

解説一群の鹿が無心に遊び戯れているとき、一頭の雌鹿がいなくなっていることに気がつきます。雄鹿は心配して探し歩いていると、他の群れの雄鹿達に隠されていることが分かりました。雄鹿は雌鹿を奪い返そうと何度も挑戦するのですが、どうしても奪い返すことが出来ません。そこで雄鹿は仲間に応援を頼み、仲間の力を借りてようやく雌鹿を奪い返すことが出来ました。以上のように、雌鹿を奪い合う情景を構成した踊りで、雄鹿たちの怒り狂う様子や慈しむ情景を表現した演目です。

http://www.iwanichi.co.jp/tankoh/item_36969.html [鹿踊の神髄 堪能~50年ぶり再現演目も:Iwanichi online 胆江地方のニュース(11/18)]

http://www.searchnavi.com/~hp/tojin/sasara.htm [ササラについて 3.シンボルとしてのササラ]


「THE SASARA~鹿踊りの祈り~」を観る! 2013年11月17日(日)

2013年11月18日 | 町のイベント

P1090330a

2013年11月17日(日)、THE SASARA実行委員会、江刺体育文化会館:主催の「THE SASARA~鹿踊りの祈り~」という催事が江刺体育文化会館ささらホール(奥州市江刺区大通り1-59)に於て行われたので観に行ってきました。(13:00時開演、17:30時終演)

江刺鹿踊りは、街頭などでは何十回と見てきましたが、今回のような解説つきの舞台公演は初めてだったので、踊りの内容が良く理解できて大変感動しました。子や孫たちにも是非見せたいと思いました。

解説者:菊地和博氏(東北文教大学短期大学部総合文化学科長、教授)

司会者:及川正子さん(NPO法人いわてルネッサンス・アカデミア副理事長)

P1090315a

P1090317a

P1090322a

(下)「全席自由」というので12:15時(開場12:00)、受付に並んだ人たち(13:00時開演)。ロビーには出演団体などの旗が展示されていました。(下3つ)

P1090323a

P1090324a

P1090325a

P1090349a_2

P1090328a_2

P1090348a_2

(下)ロビーに展示されていた等身大の鹿踊り装束の人形。

P1090327a

2013a

(下)ロビーに貼り付け展示されていた鹿踊りの装束の部分(九曜星、仙台藩の伊達家紋、袴の模様など)

P1090331a_2

P1090353a

P1090355a

P1090357a

P1090356a

P1090358a

P1090359a

P1090356a_2

ザ・ササラ~鹿踊りの祈り~ 演目と出演団体(出演順)

1. 三光の儀 金津流野手崎獅子躍(庭元:菊池 司、世話人:菊池嘉晴、高橋 誠)

解説神前・仏前及び厳粛な儀式の場合に演ずる崇高な舞型である。日天・月天・星天の三光をかたどった御幣を立て、一同ひざまづいて拝礼する。中立(なかたで)が「陽」太鼓を叩きながら、月坐の幣・星座の幣・日座の幣へと「鳥跳ね」をし拝礼する。神仏を尊奉する唄をうたいながら、これを3回繰り返す。

2013a_2

P1090342a

2.礼庭 奥山行山流清衡鹿踊(庭元:中島清登、世話人:千田健悦、渡邊律子)

解説基本となる踊りです。最初に庭褒めの歌で始まり、人込みをします。体制の整ったところで入端、廻り切り、雌鹿(めじし)の一人狂い、側鹿(がわじし)の三人狂い、中立(なかだち)狂い、鹿の子、引端と展開していきます。

Photo

P1090338a

3.鉄砲踊 奥山行山流地ノ神鹿踊(庭元:菊池雄行、世話人:佐藤美幸、菊池久耕)

解説群れ遊ぶ鹿に忍び寄った山立(猟師)が一発の銃弾を放つ。身を潜めて山立をやり過ごした鹿たちは静かに起き上がり無事を確認しあうのだが、一頭の仲間が不明となる。雄鹿(中立)等の懸命の捜索による発見されるのであるが、そこには身じろぎせず横たわる仲間の姿があった。雄鹿と友鹿は嘆き悲しみ掛け合いで歌を唄う。

2013a_3

P1090343a

4.島霧 金津流伊手獅子躍(庭元:菊池 文男、代表者:稲田文夫、世話人:佐々木榮一、佐藤昌喜)

解説礼庭とは異なる太鼓の調べや所作で展開され、随所に面白さのある踊りです。「庭切りの前歌」「庭切りの歌」で進み、この踊りの山場である「逢初め川原の狂い」に入ります。狂いでは、牡鹿同志の争う場面が見どころかと思います。続いて総立ちとなり「鹿の子」「引き上げの歌」で終わります。

2013a_4

P1090339a

http://www.thr.mlit.go.jp/isawa/sasala/vol_11/vol11_2f.htm [鹿踊りのルーツと独特の装束の謎に迫る]