2018年7月4日(水)、一関市東山町長坂字久保の「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地にある民家の庭に植栽されているタチアオイ(立葵)が、様々な色の花を咲かせていました。
タチアオイ(立葵)アオイ科 タチアオイ属 Althoea rosea
中国あるいは小アジア原産と考えられている2年草。夏空によく似合う花のひとつである。古くから庭の草花として栽培されてきた。春に種子から生えた苗は、丸みのある葉を根生するだけだが、翌年の初夏になると茎が2mほどに伸びる。葉は互生し、掌状に切れ込み、基部はハート形。花期は6~7月。茎の上部に直径6㎝ほどの花が穂になってつき、下から上へと咲き進む。本来は一重咲きの5弁花だが、八重咲きや万重咲き、花弁に細かい切れ込みが入るものなど、いろいろな改良品ができている。花の色は黄、ピンク、赤、白、クリームなどがあり、群生すると壮観である。最近の系統には、春に種子を播いて、その年の夏には開花する1年草の性質をもつものがあり、この系統がひろまりつつある。また鉢植えにも向く小形の品種もある。雄しべが完全に弁化した万重咲きの品種は結実しない。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]