2014年9月28日(日)、一関市博物館主催「史跡めぐり~磐井の里の石めぐり」の第1回目が実施されました。この日は千厩町(磐清水・奥玉)方面の9か所を巡りました。最初に訪れたのは、磐清水の重箱石(一関市千厩町磐清水字重箱石)でした。地元の歴史家の説明を聞きながら見学してきました。
(上と下)重箱石(一関市千厩町磐清水字重箱石):宝暦の風土記(1763)には「平石 大石三つ重り重箱石共申唱候…」とあり、磐清水の代表的な名石である。古くは平石または重箱石と呼ばれていた。石の上に馬蹄形の窪みがあり、いつも水が溜まり、これを干せば雨が降ると伝えられており、石の側面の色の違いは、その昔この周辺が沼であったことを示す名残りともいわれている。また一説には、昔乙姫の玉手箱を忘れたところとか、弁慶が重ねた石ともいわれている。(濁沼自治会 平成22年1月建立 標柱の解説より)。
「濁沼村風土記御用書出」安永4年(1775):沼田 一平石 高さ1丈程、廻り4丈8尺程 右ハ往古ヨリ重箱石又平石共申唱候所、石上窪みへ水溜居干候間雨降候由申伝候事
「磐清水村誌」:重箱石 重箱形の大石が三段に重なる。石の上がやや馬蹄形の跡があって不断に水が溜まり、これを汲み乾かせば雨が降ると伝えられる。
(上)背後の社は、明治30年頃の勧請とされる青麻社、イタドリを杖にして参拝すると中風にかからないと伝えられている。