WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「城西館」1 フレンチディナー

2006-08-17 | 美味礼讃
お友達とTakと3人で高知に行ってきました。
現地で台風をお迎えして台風とともに帰って参りました。
ホントは、ホぇールウォッチングをして、四万十川を満喫する予定だったんだよ。
もちろん予定は急遽変更。残念!
1日めは、四万十市までいって泊りましたが、2日め、上流に向ってドライヴするのはさすがにコワくて中止。宿もキャンセルです。
そして、当日すべりこみセーフで予約したのが高知市内の老舗「城西館」。
ここのサービスが素晴しかったので、今日はこれについてに絞って書きます。

電話を入れると、まず、ほぼ満室で洋室しか空いてないというのだけれど、子供連れだというので、狭いながらも和室を用意できるよう調整してみるといって下さいました。
次に、苦手な食材、食べられないものがないか聞かれました。
そこまで言っていただいたら、もぉ~、、高知市内って、あんまり魅力を感じないけど、1日め、和食を堪能したことだし、ここの旅館はフレンチも美味しいと評判のようなので、フレンチで予約することにしました。
台風で、私たちのように急な予定変更で、バタバタと前日、当日の予約が殺到したらしく、電話ではちょっとした混乱もありましたし。あまり期待はしていませんでした。

しかし、そのフレンチのディナー、、、
めっちゃよかったっす!!
この値段でこんな新鮮な食材を使った、感動するほど美味しいディナーを食べられるなんて、、、、 
それに、子供用の料理も、決して子供騙しじゃないんです。それはTakの食べっぷりを見ればわかる。
前日の子供用和食は、なんだかこちらが落胆するほど残しまくりだったのに、、、
チキンライスもハンバーグも、海老フライも、チャウダーもデザートのチョコロールケーキも、きちんと丁寧に料理されていました。ハンバーグのドミグラスソースなんか甘味と苦味がほどよく混ざりあっていて最高。



昔、新幹線に食堂車があった頃、私は、「帝国ホテル列車食堂」の食堂車がお気に入りで、よく利用しました。Takの子供用ディナーのハンバーグ&海老フライは、その時の味を彷佛とさせて懐かしかったな~~(#^_^#)

そして大人用は、こちら。

フォアグラのパルフェに、ワインのゼリー寄せから始まるフルコース。
食前酒のシャンパンに合う合う!!
あ~~久々に心がときめく~~~~!!



1mmほどに薄く剥いて茹でた、甘くて柔らかい人参に包んだ季節の野菜のテリーヌは、宝石箱のように、小さく形の揃った野菜がきれいに詰められて、味のハーモニーも最高。食べるのがもったいないほど。
冬瓜と鰻のミルフィーユも、舌と上顎でかるぅ~くつぶしたら、とろけるように冷たくてやわらかくてジューシィな味と香りのハーモニーが広がっていくのですぅ~

オードブルが終わった頃には、もう~アルコールが進みまくって止まらなくなっている私(^_^;)
Takは、さっさと平らげて、夏休み期間限定の「わんぱく広場」へ。
畳の広間にゲームやくじや、昔の遊びコーナーがあって、ホテルのおねーさんたちが相手をしてくれて遊べるのです。
あ~大人だけでゆっくり食事できる~~幸せ。

ウニを乗せた天然鯛の蒸し焼き
これまたハーブの香りのバターソースとのハーモニーが素晴しい。
フレンチって、やっぱ、素材とソースのハーモニーなんだよね。
こんな絶妙さは、シロウトには絶対真似できないもんね。

お肉はロースの網焼き。
ほどよいミディアムレアー。こちらはシンプルなバーベキューソースで、素材を生かしきっている。あ~~もうお腹一杯なんだけど、いくらでも入る~~

さて、お料理が最後になったところで、マネージャーが「いかがでしたでしょうか?」とご挨拶に見えました。本来ならシェフが直々に来られるところを、出張中につき、、ってことでしたが、暫し話し込んでしまいました。
明治に創業してから、皇族や要人をお迎えしてきたという格式ある老舗の旅館ですが、皇族をお迎えするときには、従業員一同、緊張が走り、寝る暇もない、料理も宮内庁から細かく、素材や料理法が指示されるそうで、一般のお客さまが召し上がるメニューのほうがずっと美味しいですよ、、、とか、和と仏の料理長が鎬を削り、切磋琢磨している、周囲のスタッフはそれに触発されて、いい意味で競い合って、とてもいい状態でいる、、、フレンチもお部屋食はできるけれど、和食もどちらも、お部屋で召し上がっていただくときは、出来あがってから「数分」が経過してしまうので、レストランで召し上がっていただくのが、やはり提供する立場としてはよりいっそう納得度の高いものをお出しできる、、、などなどのお話を聞かせていただきました。

ちょうどそこへTakが走ってきて帰ってきて「おか~さ~~ん、お願い100円ちょうだい、もう1回だけくじがやりたい」と言いました。
当然「ダメよ、もうチケットは使い終わったでしょ」というと、そのマネージャーさんが、「よし、おじちゃんが連れていってあげよう」といって、Takと一緒に「わんぱくコーナー」まで行って、ヘリコプターのオモチャをゲットしてきてくれたのです。なんだか石ノ森章太郎氏の「ホテル プラトン」みたいじゃないの!
そして、帰っていらしたマネージャーはさらに自慢のデザート「ロールケーキ」について説明してくださり、「え~~っ、もうお腹いっぱいなので、申し訳ないけど残そうかと思ってたのに、それじゃ~いただかなくっちゃ!」なんて私が言うと、「それでは、お部屋にお持ちしましょう。少しお腹が落ち着いてから召し上がってみてください。」と仰ってくださいました。

美味しいフレンチを心ゆくまで堪能して部屋に戻ったら、もうすでにロールケーキが届いていたのでありました。
めっちゃ冷た~~~~いミネラルウォーターとともに…
          
いやぁ~~美味しかったよ。私、ロールケーキって、それほどそそられる食べ物じゃないんですけど、一口だけのつもりが、全部食べてしまいましたわ。


「城西館」の感動的サービスは食事に関してだけじゃありません。 つづく
Comments (6)
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