WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

嘘はいけません(反省)2

2007-02-19 | しろかねも くがねも玉も何せむに…
トイレから出てきて、黙々と食べているTakの隣に座って、穏やかに
「Takがおかあさんのこと好きっていう気持ちは、とっても嬉しいんだけどね、、、」
と、やりはじめたとたん、
「うわぁぁぁ~~~~~っっっっ!!」
と、大泣き。
「おかあさんは、ぼくのことが嫌いなんでしょう?」
「好きだよ」
「嫌いなんだ。だって好きだったら出ていけとなんか言わんはずや!」

私は、食事中のTVについて話をしたかったんだけど、、、

ここで、「食事のときのTV」が、自分のことを好きか嫌いかに掏り替わっている…
いつぞやの、「漢字の書き順」事件とパターンとしては同じかも。
「人生で最も大切なことなの?」
「ぼくのことが嫌いなんでしょう?」
極論に持ち込む。
これが彼の思考(いや、感情の)パターンか…
私は、叱るときに、Takをここまで追い詰めているんだろうな。

Takは、自分のしていることと、叱られ方の「バランス」に敏感らしい。
漢字の書き順のときも、「人生で最も大切なことじゃないなら、そんなに怒らないで」と主張していた。
一方、朝、食事をのろのろと食べていて、時間が来ても半分も食べ終わっていないときに、私が烈火のごとく叱りとばすことには、こういう反応はしません。
泣くことはあるけれど、「はい」と、素直なのです。

今回は、TVを見る見ないどころの攻防ではなく、家から追い出される…ということになってしまった。彼にとっては、まったくこれが100%の現実なのだ。「嘘だろう」なんて微塵も思っていない。
そして、おかあさんが好きだから絶対に一緒に暮らしたい気持ちを、ほっぺにキスすることで表現したんだ。

私は、Takが大好きで、毎日一緒に過ごせるのがとっても楽しいし嬉しいし、心底、神さまからの賜りもののように思っているのに、「出て行け」などとは、全く大嘘で心にもないこと。こんなことを本気で言うとしたら、それはTakのことが嫌いだからだ…という彼の主張は全く正当なのです。

「出て行け」「追い出す」なんて、絶対言っちゃいけない。
これは卑怯な脅しだ。
しかも、こんなことをやっていると、自分の心にしっぺ返しがくるに決まってる…

…というわけで、私としては、深く反省致しまして、
今晩のおふろでは、「Takが好きだから、おかあさんも、Takがじーちゃんちにいったら寂しい。だから、いろんなことを話し合って協力して一緒に暮らそう」と、話しあおうと思います。
全く、いちいち烈火のごとく叱りとばしまくって、極論に至るというパターンは、いい加減でやめなくては。
いや、叱り飛ばすのはいいと思うけど、嘘はいけません。

私も、子供の頃嘘をついて、「矯正施設」に入れると親に脅されたことがあったのを、とてもよく憶えています。よく憶えているだけに、「あれは脅しだった」とか、後になっていろいろなことがわかって、いずれ醒めた目で親を見る日がくるのだということも、わかるのです。

やっぱり私はいつも正攻法でTakと向かい合っていたい…というか、Takには、大人の嘘やハッタリは通用しない、そんな子供が私んところにきたもの、「大いなる必然」かもしれません。


            
Comments (16)
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