WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「鶏肉と銀杏の炒め」

2009-07-15 | 美味礼讃





私が新卒で、ヤマハ音楽教室講師になったばかりの頃のお話。

当時、私は東京都国分寺市のK楽器というところに配属された。
毎週1回午前中、「講師会議」というのがあります。
それが終わってから、ランチタイムがあります。
私は、新卒で、まだ報酬をいただくのは先だし、生活が厳しく、まだ馴染んでいない講師の先生方とお付き合いでランチにいくのはヤだなってのが本音でした。
なるべく理由をつけてお断りをしていたのですが…

K楽器の近くに「壱番館」という、和風の中華そばやさんがありました。
「今日は壱番館」って日は、それでも喜んで行ったもんだ。
いろんな種類の中華そばがとっても美味しい。自家製のぬか漬けも、とっても美味し~い!
ランチは日替わり。
その中で、私は「鶏肉と銀杏の炒め」が大好きでした。
ご飯と、お味噌汁とぬか漬けとこの一品。もぉ~最高!
中華料理って、だいたい、一皿の量がものすごく多いじゃないの。
ここのお店のランチは、「えっ、たったこれだけ!?」っていうほど、メインのお料理、お皿にちょこっとだけ。
でも、この量が、実は程よく、とっても美味しいお味噌汁やぬか漬けとともにいただくにはジャストなのであります。
火の通り具合最高。
野菜はしゃきしゃき。お肉もジューシィ…
てりてり、きらきらしてて、見た目もとってもGOOD!

これも書いときたい!ってことで追記ですが、ここの「ぬか漬け」、量がすごいのです。ぽりぽりと、野菜サラダのようにいくらでも食べられる。れっきとしたおかずの一品。
コレがね、ランチじゃなくて、中華そばにも、すべてのメニューについてくる。
ホントにおいしかったなあ~~~

でっ。

冒頭の画像は、当時の味と盛り付けを思い出して、自分で作ってみました。
うんうん。コレだよ…って、わりとウマくできたよ♪

すべての材料が、サイコロチックに切り揃えられてるの。
これ、たぶん、手早くちゃっちゃとオーダーのあるたびにジャストタイミングを目指して作ってるから、こんなカンジになるのでは…と思います。
材料は鶏肉と銀杏のほかには、ピーマン、玉葱、インゲン…など。どれもシャキシャキ。
これにバルサミコを加えたらさらに味が引き締まるだろうなあ~


最近、東京の「あの店のあの一品」を思い出しては涙にむせんでおります(ウソ)
この生活状況で、東京に遊びにいくなんてとんでもない。
こんど行けるのは何年後やら。

しかし…
「壱番館」はもうとっくにありません。
すごーくはやっていたお店だったのに、店主が、とある事情で「や~めた」ってことで、閉店してしまったのです。

暫くして、そのあと「オトメ」っていうお店ができたっけ。
そこもすごく美味しかった♪
テーブルに白い菊の花が飾ってあって、私は、あまり好きじゃなかった菊が、そのときから好きになったのだった。
オーナーが、ある日、体調の悪い私に、おかゆを作ってくださいました。
そのときも、講師会議の流れで、お付き合いするハメになって、私はあったかいウーロン茶だけをオーダーしたときのこと。
「さらっとしたおかゆ、作って差し上げましょうか?」
あの、さっぱりした鶏スープのさらさらのおかゆ、忘れられません。
フツーにメニューに載ってるヤツは、もーちょっとこってりしてるのだと思う。
好きだったお店には、それぞれドラマがあるんだよね~(*^_^*)

あ~なんだかこうやって書いてると、「東京、懐かしのあの店この店」とかって特集ができそうだよ(^_^;)
Comments (9)
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