WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

Takは夜明けとともに朝練に行った

2012-11-10 | TakのMusic Life





Takの学校の吹奏楽部は、基本的に「朝練」というものはないのですが、
年末に「アンコン」(アンサンブルコンテスト)ってのがあるらしく、
各セクション、気合入ってるらしい…

今朝は、6:30から朝練だというので、「ホンマかいな、学校開いてなかったらどーすんの!?」とちょっと心配だったので、ご令息をお車でお送りしてまいりました(-_-;)
校門は開いてました。
やっぱ、やるんや…6:30から朝練、、






陽炎の舞踏/Dance of Haze



Takたちサックスは、「陽炎の舞踏」(八木澤教司)


先日、スコアー(全部が書いてある譜面)を持って帰ってきて見せてくれたのですが、サックス四重奏のスコアーというのは、画像の左上にもあるように inB♭とかinE♭入り乱れて、
アタマの中で読み替えしなきゃいけないので、とても曲を聞きながら譜面で音を追うことができない(@_@;)
初見はテンポの変化と変拍子についていきながら、リズムを追うのが精一杯…

アルトサックスは、「ドレミファソラシド」と吹くと、実際に出ているのは、ミ♭から始まる変ホ長調の音階です。
…なので、アルト用にinE♭で書かれた譜面をピアノで実音で弾くには、移調しなくてはいけないのです。

Takは、それを母に当たり前のように、これをピアノで弾いて、自分の練習をサポートしてくれと、、、(-_-;)
めっちゃめんどくさい。しかし、これもいちおーピアノ講師である母の意地。

あとたったの1ヵ月で、コレを完成形にしなきゃいけないって、どぉよ!
楽器も読譜も、全くビギナーのTakが、、、
(む~~~り~~~~~…と私は思うのだが、できるところまではサポートしてやりたい親心)


しかし、この年代の子供の吸収力っていうのはスゴイ。
そういえば私も、中学のとき、現代音楽が大好きだった。
武満徹が特に好きで、和声的に(和音が)複雑すぎてワケわからない、一瞬ぐちゃぐちゃに聞こえるような音楽がものすごく魅力的だったっけ。
Takも、そういう時代になったのか、うんうん、なんだか微笑ましい。
私が大好きなブレッカー・ブラザーズも、Takに聴かせたら、感動しまくってたもんね。

Takは、ピアノも習ってないし、音楽の素地がない…と思っていたけれど、
よくよく考えてみたら、私が子供の時の何倍も、ナマの音楽を聴いて育ってきたんだな。
ベビーカーで、スタジオの大音量の中ですやすやと寝ていたり、ハイハイする頃には、Takを放しておけるスタジオを選んで、リハをやったっけ。
そして、LIVEやコンサートにもたくさん連れていった。息子のためではなく母の都合で。
私もダンス教師の両親のもとで、ダンス音楽のレコードを大量に聴いて育ったけれど、
Takは「ナマ」の演奏をたくさん聴いていた。それはきっと大きな違いのような気がする。

Takが物心ついたころ、彼の音楽のカテゴリーは、「おかあさんが作った曲と、そうでない曲」だった(^_^;)
「今日はLIVE」というと、「お母さんが出るか、出ないか」だった。


この曲がカッコイイと思って、難しくても「やろう」と思う気合が一番大事だ。
…にしても、基礎もほとんどないビギナーにはあまりにも無謀な挑戦とは思うのだけど、
成長や、上達の仕方にもいろいろあって
☆少しの努力で超えられる低いハードルをひとつずつ確実にクリアーしていくやり方と、
☆高い目標を掲げて、到達を目指すけど、時限的に達せなくても、結果的には、ものすごくレベルアップしたというもの。

レスナーとしては、両者をそれぞれの生徒さんによって、バランスよく配分することが求められる。

…私は、前者に偏っていること、自覚あり。
今できること、身につけたテクニックだけで表現できる音楽は無限にあるのだとわかっているので、
ハードルをクリアし、それを噛み締めて味わうことなく先走ることがもったいない…と思ってしまうのだ。
それが絶対的に良いとは思っていません。
ホントに「この曲がやりたい!」という人は、後者を突っ走りたい。
それも生きがいだったり、青春だったりする。素晴らしいことだし、そこから突出した人が生まれる。


今回の投稿のカテゴリーは、自分の「アーティスト魂」じゃなくて、「TakのMusic Life」。

彼が、この曲をどこまで吹けるようになるのか、楽しみ。
32分音符や、64分音符、あまりにも随所に当たり前のように出てくる臨時記号、変拍子、、、
それらに果敢に挑んで、「今日の部活は最高に楽しかった」といっているTakは、なんだか無謀…と思いつつも、ちょっと頼もしい。
Takは、「俺、ちょっと楽譜が読めるようになってきた…」というのだけど、
彼の楽譜と耳で聴く音との重ね合わせかたのテクニック?というのも、自分なりに習得していっているのだと、わかります。
Takにとって、楽譜もある意味「図面」なのだ。
これは、実は、スゴいことだと母は密かにものすごく感心しているのです。

私には「図面」として楽譜を読む能力はあまりありません。
あまり…というのは、とりあえず少しだけはあるので、そこが現時点で私よりも秀逸な息子がスゴイな~と思えるということです。



母とは、本当に面白く楽しく、日々子供から次々と発見させられます。幸せです。


音楽系に関しては、当然ですが私はしゃしゃり出ず、ヘルプを求められたときには、愛をこめてピシリとやるつもり。
…でも、音楽でさえ、私はTakにかなわないところがあることを、これから思い知らされていくのかも、、、


お勉強に関しても、そうすべきとアタマではわかっているのに、何故にしゃしゃり出て怒りまくるのだろうか…




Comments (2)
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