先日、「マンステル」をお安く買ったスーパーに、今
回は、シェーブルの「サントモール」が同じく値引き
価格で販売されていた。
ほぼ三割引きといったところだ。
早速購入。
賞味期限切れのシェーブルであっても、多分問題ない
だろう。
熟成が進んで、更に美味くなっている可能性のほうが
高いと見た。
これは前回も言ったことだ。
しかし、これは条件付きである。
保存状態がそれなりに良いという。
保存状態が悪ければ、賞味期限過ぎに関わらず味的に
はよくないのがチーズである。
専門店であれば、管理が行き届いているので問題ない
が、スーパーの場合、結構ひどいものがあるというの
は、紛れもない事実であるから。
確かに、むき出しのケースでは温度管理も難しい。
それに、いろんな人の手で弄ばれる。
ひどいものに当ったのは、過去、四五回はある。
買うなら信頼の置ける専門店、これが基本であるが、
田舎の場合そういうわけにも行かない。
しかし、田舎は田舎で購入者がいないので、今回のよ
うな値引きの僥倖の確率も高くなる。
そしてそこには、味的なリスクが伴うということいで
ある。
田舎だったから良いのか悪いのか。
そして、その売り場には、「サントモール」以外に「ス
ティルトン」も値引き販売されていた。
三大ブルーチーズの一つ、あの食べ物不毛の地イギ
リスで、例外的に美味いものの「スティルトン」だ。
食指がぐぐっと動いた。
殆ど購入という気分で手に取った。
そしてじっくり観察。
その「スティルトン」は、量り売りのラップした物で
はなく、予めほぼ定量でビニールパックされた工場制
のもののようだ。
青カビの入り具合を見ると、今ひとつ手作り製のもの
と違い、物足りない。
それとチーズそのものの肌色。
熟成が進んだ「スティルトン」は、褐色に近い色にな
る。
これは、いやに黄色でしかも薄い色。
更に決定的なのは、ちょっと水気が出ている。
これはかなりの確立で、というか100パーセント良
くない状態である。
変な酸味が出ている可能性が強い。
「ゴルゴンゾーラ」によく見られる現象だ。
やばいやばい、とあわてて元に戻した。