この前、久しぶりにファミリーレストランを利用した。
以前はよく利用したものだが、今は一年に一回あるか
ないかという頻度だ。
元々が、美味しいものを食べるという理由で利用する
ものではないのだから、他の理由がなくなった場合、
自ずと利用することもなくなるわけだ。
そのほかの理由というのは何だったのかと思い起こせ
ば、それは、嘗てはグループで利用したからだった。
基本的にサークル活動というのは好きではないのだが、
以前、テニスをよくやっていた時には、テニス帰りに
利用する機会が多かったのだ。
そういう時には、ファミリーレストランというのは最適
である。
まず、広い。
そして、お茶だけでもいいし、食事も出来る。
それに、何と言っても気兼ねなく長居ができる。
ローカルの喫茶店ではこうはいかない。
常連の視線も鬱陶しいし。
しかも、夜遅くても大丈夫。
要するに、いろんな理由で使い勝手が良いのだ、特に
グループに。
ところが、テニスをやらなくなったと同時に、利用す
ることもなくなってしまった。
個人的にはそんな理由だったのだが、殆ど同時期に、
ファミリーレストラン全体の需要も減ってきたらしい。
飽和状態を迎えたということなのだろう。
それに客の嗜好の変化。
ファミリーの形態の変化。
要するに少子化。
若者の、内食化。
そこへ持ってきて、今回の原油高による車による外食
抑制はかなりの打撃のようである。
と、新聞の解説によればそういうことだ。
草分けの「すかいらーく」も厳しいようだし、実際久し
ぶりに入った店内には、栄枯盛衰という言葉が漂って
いた(これはこじつけ)。
そんな中でも伸びていたのは、「サイゼリヤ」だった
が、今回の一件でちょっと躓いた。
これをきっかけに駄目になるとは思わないが、食べ物
も、安ければ安い程よいというのは考え直さなくては
いけない時期にきているのではないだろうかとは思う。
ところが、日本国内は偽装だらけで、値段だけで信用
することは出来ない。
むしろ、管理がしっかりしているところの中国産のほ
うが良いかもしれないから、困ったものであるのだ。
野菜に関してはもう、生産現場を見て判断するしかな
い。
これはあまりに非現実的である。
しかし、現実的な第一歩というのはある。
一般消費者が、きれいに揃った野菜ばかりを求めない
ということである。
少々の虫食いも厭わない。
これだけで状況は大きく変わると思うが、まあ無理か。