山好きの孤独なクライマーも、最近は、お仲間ができ、
複数で登山するようになったらしい。
その理由は、もしもの時に困るからというものであっ
た。
確かに、単独で山に登り、見えないところにでも落ち
たら、一生発見されない可能性だってある。
自然と一体化だ。
悪くない死に方だとも思うが、身内はそうも言ってら
れない。
それは、そこらの普通の山でも同じこと。
いくらでも死角はあるので、用心に越したことはない
ということだろう。
その彼は、今日の「諏訪湖マラソン」に出る。
盛んに寒いと連発していたが、「平塚」に比べれば寒い
に決まっている。
標高差750メートルだから、5度くらい低いんだ、
と納得していた。
おまけに雨まで降りそうな空模様。
「マラソンに雨」、つきものである。
自分がやるわけではないので、気楽である。
この日のマラソンを楽しみにしている人間は結構いる
らしく、「更級」でも、東京の常連のグループが毎年
帰りがけによって、電車の時刻まで飲みながら蕎麦を
食べる。
予約して来るくらいだから、彼らにとっては、「更級」
を含めての「諏訪湖マラソン」なのであろう。
お楽しみなことである。
今年も、多分大忙しだ。
マラソン好きで山登りも好きというのは、結構多いと
推測される。
無心になって、単調な運動をする快感というのは、ど
ちらにも共通するのではないか。
体をいじめるというのも、ポイントだ。
そして、必ずゴールがあるというのが一番のポイント。
それなりに達成感がないと、長続きはしないだろう。
しかし、個人的には、どちらにも興味をもてない。
なだらかで、草原の多い「霧が峰」のトレッキングで
充分である。
それ以上は望まない。
マラソンに関しては、とうにお散歩自転車に転向して
いる。
まあ、一生縁の無さそうな「マラソン」「登山」であ
る。