レコードで聴いて以来のマイルスの「Miles in the
sky」だが、聴くたびに、ジャズは55年から75年まで
かと思ってしまう。
完全なる趣味の問題だが。
前回「ヒメギフ」を撮って二週間後の蓼科。
天気は良いが、風はやや肌寒い。
それでも一頭「ヒメギフ」がいた。
歩いていた足元に止まっていたらしく、突然飛び出
した。
直ぐに地面に止まり、早速撮ろうとしたが、もたもた
やっているうちに飛び去ってしまった。
もたもたの内容は、ピントを合わせようとしても合わ
なかったという事情。
ズームにして撮ろうとすると、たまにこういうことが
ある。
物凄い明るい場所でも起こるし、今回のような日陰で
も起こるということなのか。
いずれにしろ、こういう場面に遭遇すると、カメラに
対して一瞬、イラっとする。
まあ、今年は一回すでにばっちり撮っているので、こ
れが唯一のチャンスというわけではなかったから問題
はないのだが。
その後、「ヒメギフ」生息地の範囲内にある、ある池
を覗く。
この池は、以前湿地帯であったものが、この二三年流
入する水が増え池と化したもの。
今では水草も豊富で、水は澄み、なかなかきれいな池
の佇まいで、何かいそうな雰囲気を湛えている。
こういう自然の形の池そのものが少なくなりつつある
時代、密かに注目しているのだ。
しかもこんな近場で。
これも、立派なビオトープだ。
ヤゴが一杯いることは間違いない。
いたるところでがさがさ動く。
そして「ゲンゴロウ」もいる。
種類は不明。
観察にはもってこいの池だが、問題はこのままの状態
で保存されるかということ。
どうも、たまたま出来た池というのが実際のところで、
開発などで一瞬にしてなくなる可能性が高い。
このロケーションからすと、開発というより整備か。
こういうものの価値を認める人間が増えることが望ま
れることだが、なかなかね。