紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

連句・春の巻

2013-03-20 09:27:19 | 7・連句・俳句・短歌
一昨日、連句が始まった。
一応、今年の目標は、年4回巻くこと。今回ので2巻き目。
せっかち歌仙は、そこそこ早く巻くことを要求するので、参加するのは6人。
発句を募集したところ、次の句が集まった。
春一番 提げて重たき 麺麭二斤    

北窓を 開けて人形 飾りけり       

紙風船 みんなどこかへ 行つたきり   

春寒や 息吹きかける 両の手に 

巻き上がる 砂塵万丈 春嵐  

雪解けの 水とうとうと 流れゆく

春の雲 抜けて向かいぬ 北国へ

胴太の 楽器つるされ 朧なる

麺麭をパンと読むんですね。発句はこの句に決まった。
今まで、歌仙の題名は、季語が入るものだと思っていた。
ところが、最近読んだ歌仙は、「心ずたずたの巻」という題名だった。
長谷川櫂さん、丸谷才一さん、岡野弘彦さんというそうそうたるメンバーで巻いたものだ。
それで、季語が入らなくても、インパクトのある語を、17文字の中から選べばいいのを知った。


◆ 連句の部屋