紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

3・7年後

2004-11-13 06:17:47 | 2・仕事の周辺
それからの7年間。
私はメデタク結婚をしたり、子どもが生まれたり、せっせと原稿を書いたり、イギリスへの旅を決行したりしていた。

そして、イギリス旅行の翌年。
まだ本は一冊も日の目を浴びてなかった。が、もし本を書き続けていけるとしたら、ぜひ書いてみたいと思ったのが、パパさんのことだった。
第二次世界大戦を敵国のカナダで迎えて、激動の時代を生きてきた。そういうパパさん、ママさんの波乱に富んだ人生を書けないだろうかと考えた。

その時、パパさんは、85歳、ママさんは67歳。
7年前に行った時に、聞いた話しをメモしておけばよかったが、ただ、一緒に料理を作りながら、おしゃべりだけして終わってしまった。いつか、またいって話しを聞こうと考えたが、なにぶん85歳という高齢である。行くなら、早くしないと、話しをきけなくなるかもしれない。

というわけで、イギリスへ行った翌年、アルバイトを休んで、行けないかと考え始めた。10日間くらいなら、休めそうだった。しかし、いくらどう考えてみても、子ども連れは無理だった。前年のことを思い出すと、1人なら1日でできることが、子どもを連れていると1週間もかかるのだ。1歳生長したとはいっても、5日はかかるだろう。だとしたら、10日間いっていても、2日分のことしかできない。それでは時間が足りない。

(写真:パパさんの家の食物棚には、自分の庭でとれた果物のジャムや、シロップ煮、ピクルス、トマトソースなどの保存食がいつもたくさん並べられていた)

★カナダ取材旅行 

5 コメント

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どうなっていくのでしょう~~~ (anikobe)
2004-11-13 09:45:44
パパさんのところを訪れる紅連さんにとっても時間の足りない取材旅行、どうなっていくのでしょう。

楽しみながら、次をお待ちしていますね。
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先を越された・・・ (comugi)
2004-11-13 12:59:39
そそ

anikobeさんと 以下同文です(笑)

それにしても

なんと 美味しそうな保存食!



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どうもありがとう! (紅蓮)
2004-11-13 15:03:33
anikobeさん、comugiさん、

思い出しながら、たどたどしく書いてる文章、読んでくれてありがとう!

今日はこれ書いて、感謝しなくちゃならない人たちのことを思い出しました。



パパさんは、決して食べ物を無駄にしないという発想から、年がら年中、保存食作りに励んでいましたね。野菜や果物などは、いっぺんにどさっととれてしまうから。

そういえば、松茸もとれる内緒の場所を知っていて、今年も毎日松茸三昧の生活を送っていると手紙に書いてありました。近くにいたら、分けてあげるのにと。ああ、残念!
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おいしそう (真蘭)
2004-11-13 23:41:30
紅蓮さん

食いしん坊の私にはたまらない写真。

私もなんでも保存食に作ってしまうのですがパパさんのはスケールが違います。



85歳ですか、早く取材旅行をしなくちゃ。私も楽しみにしています。 
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真蘭さん (紅蓮)
2004-11-14 10:42:15
よく考えると、二度目にカナダに行った時は、もう85才だったのだから、畑仕事だとか、家事だとか、あんなになんでもかんでも1人でこなしていたって、すごいよね。

その後に行った時は、90才、その次は、93才。それでもまだまだ、5時間もかけて、ターキーを焼いてくれたりしたんだよね。

すごい! の一言。
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