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紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

アメリカの旅報告・2

2005-09-15 16:49:31 | 5・旅の日記
■ザイオン国立公園

ザイオン国立公園のすぐ外のスプリングデールの町に1泊した後は、国立公園内にだた一軒だけあるザイオンロッジに3泊予約をとっていた。
(写真棟に宿泊した)

ザイオン国立公園の中は、交通渋滞の緩和などのために、車では入れず、入り口付近にあるヴィジターセンターに車を止めて、無料のシャトルバスに乗りかえなくてはならない。

ただ、ザイオンロッジ宿泊者だけが、乗り入れを許されていて、ロッジの駐車場に車を置いて、そこからシャトルバスで園内を移動することになる。

ザイオンロッジは、建物も岩山に調和した色あいで落ち着いた雰囲気。広々とした庭も気持ちがいい。

庭には、シカの親子が草を食べていたり、リスがちょろちょろしていたり、七面鳥もどこかからやってきて、駆け回っていた。夕方にはスカンクも見た。



ザイオン国立公園は、バージン川をはさんで、両側にかなり高い岩壁がそびえている。
初日は、ヴィジターセンターで情報や地図をもらったり、ロッジから往復2時間弱で歩いていけるエメラルドプールまで散策。(写真トップ)

ザイオンの谷間は、朝夕は、日陰になる。が、日中、日の当たる所に出ると、猛烈に暑い。9月の平均気温は最高で、33度、最低で16度。
とにかく、ちょっと歩いてみた結果、一日かけて岩山に登る時には、日が当たる前に、かなりの所まで登っていなくてはダメなのがわかった。

 

(写真:エメラルドプールとそこで見かけたリス)
◆アメリカの旅報告         

アメリカの旅報告・1

2005-09-14 09:26:31 | 5・旅の日記
■昨夜帰国

9月4日からきのうまで、ザイオン・ブライスキャニオン国立公園に行ってきた。
アメリカの西部・ユタ州は、岩の芸術の宝庫といわれている所だ。
その中でも、目のくらむような高い岩壁に囲まれたザイオンと、奇岩が連なるブライスキャニオンは、一度訪れてみたい所だった。

最初にいったザイオンは、ラスベガスからは2時間の距離。
なるべくドライブの距離を短くしたい私たちは、ロスアンジェルス空港から乗り継いで、セントジョージ空港まで行き、そこで、レンタカーを借りていった。約1時間で到着。

ザイオンに近づくにつれて、

♪サボテンの花咲いてる
 岩と砂の西部
 夜空に星が光り
 オオカミなく荒野♪
  (歌詞がちがうかも)

という歌が、頭の中で響きだした。
ほんとうにその歌のような光景が広がっていた。
写真は初日に泊まったモーテルの前の良流娯さん。カラリとしてるが強烈な日差しで、傘を日傘にして町を歩いた。

ブライスキャニオンは、そこからさらに2時間のドライブ。
突然足元に広がる尖塔群(フードゥー)。珍しい光景にしばし目を奪われる。



ザイオンで4泊、ブライスで3泊、またザイオンにもどって1泊して帰ってきた。

帰りは、朝4時真っ暗なうちに起き、ドライブ、飛行機を乗り継いで、24時間かかって、家にたどりついた。けっこうくたびた。やはり、旅は体力がいる。

一緒にいった娘は、今朝も4時半起きで、仕事にでかけていった。
きのう、娘は夜帰ってから、今週末に2泊で、沢登りに行く準備をしていた。全く感心するほど(あきれるほど?)元気。
ふだんは一人で暮らしているが、山の道具を持って、こちらの家に帰ってきたので、きのうしか準備できる時がないからだ。

同行の良流娯さんも、7月の末に入院、手術した後だったけれど、旅の間にリハビリをし、最後の山では、二人とも私が追いついていけないほど、早く歩いていた。二人とも、ほんとうにタフだ。
アメリカの自然の旅には、体力が必要だなあと思う。

今日から私は、また母を介護施設に迎えにいったり、仕事もたまっていたりなので、少しずつ旅の報告を書きたい。

(写真トップはザイオン・エンジェルスランディングという岩山登山の途中)

追記)
この歌は、ネットで調べたら「赤い河の谷間」という曲。最初の1フレーズが、私が知っている曲と、少し違うけれど。
2番目以降の歌詞も、ほんとうにそのまんまの景色であった。
出典は「Let's sing a song」 

◆アメリカの旅報告         

明日からアメリカの国立公園

2005-09-03 07:24:51 | 5・旅の日記
明日から娘と良流娯さんと、アメリカの国立公園にいってくる。
都市は全てパスして、ロスからローカルな飛行機に乗り換え、ユタ州にあるセントジョージ空港まで行く。
そこで、レンタカーを借りて、ザイアン、ブライイスキャニオンの二つの国立公園を回る。

ほどんどが、山登り、峡谷歩き、または、峡谷下り(帰りは登りになる)をする毎日。
泊まりはロッジかモーテルだけど、よくよく考えると、キャンプがしたかった。
キャンプは、私はよく眠れなくて疲れる。ここ数年しか身体がたえられない気がするのだ。そう考えると、キャンプするのも、今のうちかな。
来年は、ぜひキャンプのことを考えたい。

明日からの旅行のため、今日は、原稿送ったり、選挙にいったり(初めて不在者投票というのをする)、荷物を詰めたり、家の片づけをしたり……して過ごす。

旅行中、どこかにパソコンがあったら、Blogを更新するかもしれないけど、おそらくロッジにはないでしょう。

それにしても、何カ所か、ロッジ、モーテルの予約をしたけど、ネットは便利だ。
今から15年くらい前、子どもたちが小学生の頃、アメリカの国立公園に行ったのだけど、その時は、手紙だった。
宿泊のお願いの手紙を出すと、返事がくるのが約3週間後。それでも、予約がとれればいいけど、満室という返事がくると、それから、また別の宿に手紙を送らなくてはならない。
そうこうしているうちに、出発の日になり、グランドティトン国立公園では、とうとう寝袋、テント持参で、キャンプすることになった。
でも、後々子どもたちは、あのキャンプが今までで一番楽しかったといっていた。

また、ここでお断りしておくのですが、旅の間、このBlogはトラックバックを受け付けない設定にした。
なぜかというと、先週、一日に69も同じサイトからトラックバックがきて、消すのに時間かかったからだ。
スパムというのだろうけど、スパムでも、1通ならちゃんと読むのに、あんなにたくさんじゃ、消すのに追われて、読まないので、逆効果だと思う。
そのままにしておいてもいいかなとも思ったが、私のBlogに、トラックバックが送られることはめったにないので、そのトラックバックを大事にするために、やはり消すことにした。

区切り

2005-09-02 17:41:06 | 2・仕事の周辺
忙しい週だった。
といっても、自分で決めて忙しくしたのだけど。
初めての出版社で本を出してもらうことになり、今週は、編集の人と打ち合わせたり、直しにかかったりした。
最初に見てもらったのは、一ヶ月くらい前だったか。

本当は旅から帰ってからでもよさそうだったけど、そこは、自分なりの区切りとして、終わらせてから行こうと思った。
というか、10日間も日本から離れていると、原稿のここを変えなくちゃという、焦点がぼやけてしまう気がしたのだ。
それで一気になおした。夜寝る時間もけずって。
やっと終わり、後は送ればいいだけになった。

詳しいことは、まだ書けないけど、いろいろな友人・知人にお世話になって、書けた本だ。
とくに和賀子さん、たかちゃん、山ちゃん、かっちゃんにはお世話になりました。ほんとうにありがとう!
(ここ見てるかもしれないので、感謝の気持ちを伝えさせて頂きます)

原稿直しの合間に、いつかもここに書いた、奥山貴宏さんの「ヴァニシング・ポイント」を読み終えた。
これも区切りとして、どうしても最後まで読んでから行きたかった。
途中で読むのがとぎれると、伝わるものが減ってしまう気がするからだ。

読み応えのある本だった。この本を奥山さんは、肺ガンと宣告され、亡くなるまでの2年間で書いた。
つまり、自分の残された時間の、かなりの部分を、これを書くのに費やしたわけだ。
フィクションだけれど、かなり等身大の奥山さんを感じた。
カラリとした勢いのある文体で、映像を見るように、読んだ。
感想は、まだまとまらない。