◇ それでも利下げに頼るしかない = ダウ平均は先週113ドルの値上がり。この2週間はずっと3万8000ドル台で上下している。そうしたなかでも、ニューヨーク市場では「9月の利下げは確実」という期待が膨らんでいた。小売り高が伸び悩み、求人数が激減するなど、景気の鈍化を示す指標が続出したからである。さらにECB(ヨーロッパ中央銀行)とカナダ中銀が利下げを発表、市場の期待はいっそう強まった。ところが週末に発表された5月の雇用統計では、雇用者の増加数が予想をはるかに上回り、市場の期待は吹き飛ばされてしまった。
日経平均は先週196円の値上がり。こちらもこの2週間、ずっと3万8000円台で推移している。5月の成績は82円の上昇で、ほぼ行って来い。企業の慎重な業績見通しが目立ち始め、長期金利も上昇した。また市場は定額減税の実施を全く無視した形。それでも「5月は売り」の格言からみれば、結果OKだったのかもしれない。
ニューヨーク市場では、FRBによる政策金利の引き下げが見えなくなってしまった。9月の利下げは困難で、「年内3回」という利下げの回数予想も「年内1回」に縮小している。それでも市場は、利下げの実現に頼らざるをえない。今週12日にはパウエル議長、14日には植田総裁が金融政策について説明する。ともに政策の変更はなさそうだが、先行き見通しをどんな言葉で表現するか。
今週は10日に、1-3月期のGDP改定値、5月の景気ウオッチャー調査。12日に、5月の企業物価。13日に、4-6月期の法人企業景気予測調査。アメリカでは12日に、5月の消費者物価。13日に、5月の生産者物価。14日に、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が12日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお12日にはFRBのパウエル議長、14日には植田日銀総裁が記者会見。
≪10日の日経平均 = 上げ +354.23円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週196円の値上がり。こちらもこの2週間、ずっと3万8000円台で推移している。5月の成績は82円の上昇で、ほぼ行って来い。企業の慎重な業績見通しが目立ち始め、長期金利も上昇した。また市場は定額減税の実施を全く無視した形。それでも「5月は売り」の格言からみれば、結果OKだったのかもしれない。
ニューヨーク市場では、FRBによる政策金利の引き下げが見えなくなってしまった。9月の利下げは困難で、「年内3回」という利下げの回数予想も「年内1回」に縮小している。それでも市場は、利下げの実現に頼らざるをえない。今週12日にはパウエル議長、14日には植田総裁が金融政策について説明する。ともに政策の変更はなさそうだが、先行き見通しをどんな言葉で表現するか。
今週は10日に、1-3月期のGDP改定値、5月の景気ウオッチャー調査。12日に、5月の企業物価。13日に、4-6月期の法人企業景気予測調査。アメリカでは12日に、5月の消費者物価。13日に、5月の生産者物価。14日に、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が12日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお12日にはFRBのパウエル議長、14日には植田日銀総裁が記者会見。
≪10日の日経平均 = 上げ +354.23円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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