経済なんでも研究会

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今週のポイント

2020-06-22 07:43:42 | 株価
◇ 財政金融政策の優勢勝ち = ダウ平均は先週266ドルの値上がり。火曜日には527ドルも上昇したが、下げた日も多く終り値では2万6000ドルを割り込んだ。日経平均も同じような動き。火曜日には1051円と大幅に上昇したが、週間では173円の値上がりにとどまった。終り値では2万2500円を割り込んでいる。日米ともに、売りと買いがせめぎ合った結果だ。

株価を上昇させた要因は、主として財政金融政策に対する期待。アメリカではFRBが量的緩和政策の拡充を発表、またトランプ政権が1兆ドルのインフラ投資を追加するという観測が広まった。日本でも大型の第2次補正予算が成立、日銀の緩和拡大にも期待が寄せられた。その一方、株価を下落させた要因はコロナ・ウイルスの蔓延。世界的な大流行やアメリカでの感染者増加が、市場の警戒感を強めていた。

要するに、財政金融政策vsコロナの綱引き。先週は積極政策への期待が優勢勝ちした形。今後も当分は綱引きが続きそうだ。コロナ拡散は収まりそうにないが、財政金融政策の方はしだいに手詰まりとなって行くだろう。トランプ政権はまず1兆ドル投資を情報としてリーク、あとの手段を温存した。しかしFRBには、もう残された手がほとんどない。

今週は23日に、5月のデパート売上高。24日に、5月の企業向けサービス価格。25日に、4月の全産業活動指数。アメリカでは22日に、5月の中古住宅販売。23日に、5月の新築住宅販売。24日に、4月のFHFA住宅価格。25日に、1-3月期のGDP確定値が発表される。

       ≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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