◇ 全国246病院が倒壊の危険性大 = 「近ごろは薬をもらいに来るのも、おっかないよ」「クラスターなんかも出るしね」--病院の待合所で、お年寄り同士がこんな話をしていた。たしかにコロナ騒ぎが始まってからは、病院を訪れるにも少々の覚悟がいる。困ったものだと思っていたら、病院の安全性に関するもう一つの新たな数字が明らかにされた。
厚生労働省は、昨年9月に実施した病院の耐震化調査の結果を発表した。全国8311の病院を対象にしたが、耐震性が確保されている病院は全体の76.0%だった。あとの24%は全体に耐震性がない、一部に耐震性がない、不明である、という回答。特に注目されたのは、震度6強程度の地震で倒壊する危険が高い病院が246にものぼったことだ。
それでも1995年の調査では、病院の耐震化率は36.4%に過ぎなかった。それに比べれば、かなり改善されたとは言える。しかし最近の1年間をみると、この比率は1.5ポイントしか上昇していない。遅々たる歩みである。しかもコロナ患者の収容で、病院の経営は苦しくなっているところが多い。この際は国が無利子で全額を融資し、すべての病院を耐震化してもらいたい。
当面は全国の安全な病院に、大きな耐震化マークを付けさせる。これで病院を訪れる人も、少しは安心できるだろう。現在の状況では、76%の病院が大丈夫だと言われても、一般の人にはどの病院が安全なのか判らない。マークが見えれば、その不安は解消される。危険性が高い病院も、耐震工事を進める引き金になるのではないか。
≪27日の日経平均 = 下げ -82.00円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
厚生労働省は、昨年9月に実施した病院の耐震化調査の結果を発表した。全国8311の病院を対象にしたが、耐震性が確保されている病院は全体の76.0%だった。あとの24%は全体に耐震性がない、一部に耐震性がない、不明である、という回答。特に注目されたのは、震度6強程度の地震で倒壊する危険が高い病院が246にものぼったことだ。
それでも1995年の調査では、病院の耐震化率は36.4%に過ぎなかった。それに比べれば、かなり改善されたとは言える。しかし最近の1年間をみると、この比率は1.5ポイントしか上昇していない。遅々たる歩みである。しかもコロナ患者の収容で、病院の経営は苦しくなっているところが多い。この際は国が無利子で全額を融資し、すべての病院を耐震化してもらいたい。
当面は全国の安全な病院に、大きな耐震化マークを付けさせる。これで病院を訪れる人も、少しは安心できるだろう。現在の状況では、76%の病院が大丈夫だと言われても、一般の人にはどの病院が安全なのか判らない。マークが見えれば、その不安は解消される。危険性が高い病院も、耐震工事を進める引き金になるのではないか。
≪27日の日経平均 = 下げ -82.00円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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