魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

森と泉に囲まれても・・・

2008年09月12日 | ワイン ~2020年
さて、試飲会がすんでも試飲の日々は続きます。

このワイン、ラベルは結構良いですよね~。


NV フルー・ブルー(ドメーヌ・ド・シャトー・ガイヤール)
  (仏、VDT、赤、2千円台半ば、青い花ですね)


ブルーブルー ブルーシャト~♪
ってご存知の方は結構年配でしょうか。
そんな歌をも思い起こさせるネーミングです。

ヴァン・ド・ターブル(ほぼ一番下の区分)でヴィンテージも書いてありません。
しかし、その割にはとても高いワインです。

香りは優しいです。革や厚手のビニール、イチゴやプラムなど。

味わいは優しく入ってきますが、濃度、タンニンに対し、酸はバランス
としてはやや強めか。しなやかで優しい飲み口ではありますが、飛び上がって
美味しい!とまではいかないでしょう。
たとえラベルに魅かれてもお奨めはしません。


とあるレストランのオーナーの方と自然派談議したことを思い出しました。

自然派を看板に掲げているところは、たいてい小さな造り手。
当然、資金繰りが悪いから早く何とか売りたいと考えている。
地の利に恵まれているわけでもないのだから、売りにするとすれば
「自然派」とか「無添加」とか訳の分からない曖昧な看板となるよね。

・・・なんて。

このワインを飲む限り、そんな気もします。
たいして美味しくもないのに、妙に高い。詰まるところ自然派を掲げる
しか道はなかったのでしょうか。

自然派とか無添加とか、まだ誤解がとても多くて、たいして美味しくも
ないのにありがたがって飲んでるブームって・・・つまらないです。

ただ、美味しい自然派は確かに存在します。だからこそ、ますます選び方
も難しくなるのですよねぇ。


コメント
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