魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ローヌとピノ 新旧の楽しさ

2008年11月17日 | ワイン ~2019年
何人かが当店に集まり、飲みました。

やはり楽しいですね。

初めは3~4人のつもりでローヌ古酒を3本用意しました。


1 1997 コート・デュ・ローヌ ヴィラージュV.V(マズール)
鮮烈で濃い。揮発性の香りもありつつパワフル。とても11年ものとは
思えない。すごいコスパ。


2 1988 エルミタージュ(カーヴ・ド・タン)
華やかな香り。時間と共に開いてくる。最初は内気でちょっとツンと
した表情。タンニンはこなれていて渋みは少ない。正直いまいち。
それでも最後には徐々に美しさが出ていました。20年もの。
これだから古酒は難しい。


3 1983 サン・ジョセフ(ポール・ジャブレ)
今回これが面白かった。果実味、酸がまだしっかりとあり、輪郭が
はっきりとした表情で実に良い。チャーミングで心地良く、
とても良い状態。これは嬉しい25年もの。



そして・・・、





4 1999 ジヴリー(ルモワスネ)
これが優しく、ホントにいいんですよ。柔らかくきれいに熟して
さすがにピノ!と嬉しくなります。


5 2005 ジュヴレ・シャンベルタン(デュジャック・フィス・エ・ペール)
ネゴシアンものですが、これで十分でしょう。ただ、さすがに古酒を
飲んだ後に2005年ものは鮮烈で幼く感じてしまいます。少なくともあと
4、5年は待ってあげたい気がしました。





最後にこれです。

1999 オー・ボン・クリマ “ノックス・アレクサンダー”
息子の名前を冠したキュヴェ。実はこの年、有名なイザベル(娘の名前の
キュヴェ)よりも出来が良いということ。 さすがでした。

ちょっと嬉しい誤算での驚きが走りました。明るく誰が飲んでもわかり
やすく美味しいです。キラキラと健全でニュアンスもあり、媚びすぎも
せず、ブルゴーニュとの区別もできない・・・もはや素晴らしいピノ。
旨味もたっぷり。全員が高評価でした。


個人的に古酒と新鮮な若いワインとの対比はとても面白く感じましたが、
古酒の状態の難しさ、ボトル差など感じる会でした。

また飲みましょう。

次はぜひ1929年の怪しい?ワインを。

コメント (4)
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