魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワイン業界がピ~ンチ!かも

2008年11月05日 | ワイン ~2020年
本日は流通業者側からの視点で書いてみますよ。
業者は急激なドル安、ユーロ安をこんなふうに考えていることでしょう。
ぶっちゃけ本音ですので面白いかも?です。

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どうもワイン業界に逆風が吹きそうです。

売れていないのです。(売れていなさそうです)
特に高級ワインは顕著かもしれません。


輸入元から「円高還元セール」なる案内も来はじめました。
でもね、今ある在庫はユーロが160円程度の頃に入ったものでしょ。

高騰してしまったボルドーやブルゴーニュ、もうマニアは(不況も
手伝ってか)諦めています。
私のようなショップも諦めていました。

一度諦めた心理では、2、3割安くしても再度燃えるでしょうか?

正直「半額!!!」の文字が必要かもしれません。

しかしそこまで安くしないとワインが動かないのなら、現在庫(高い
時に仕入れた)で大やけど、下手したら損失で大赤字、倒産???
多くの輸入元やショップが心配です。


ただし、現在の「急激なドル安、ユーロ安」がいつまで続くかは
分かりません。予想しないことが起こるのが為替相場の世界です。


「これからの出物が買い?」なのか「もっと待った方がもっと安くなる?」
のかは全く分りません。


なになに、良いワインが安く入るのは良いことでしょうって?

確かに消費者、愛好家にはありがたいです。個人的にも嬉しい部分は
あります。

しかし、「趣味」で飲んでる愛好家と、生活の糧の「仕事」として
いる輸入元やショップとでは重みが違います。

高い在庫を「捨て値」で吐き出さなくてはならなくなるかもしれない
のです。ワインへの情熱や愛情で探し求めていた商材が赤字の原因に
なるとしたらまったくもってやる気をなくすかもしれません。
その後、また利益があがるようになればいいのですが・・・。

身を粉にして働いたのに、そのせいで会社が赤字になった。
おまえは減給だ!と言われたようなものです。
心配が募ります。やはり健全に利益が分配され相互が成り立ち、
その上で愛好家の方に喜んで頂けるワインを提供できることこそが
理想ですからねぇ。

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そんな訳で・・・うちですか?

なにせたいして大がかりな商売はしておりませんので、滅茶苦茶
ひどい状態ではないかもしれません・・・・・が、多少は影響があり
困ると思われますので、その時はご協力をお願いいたします。



最後にいちワイン愛好家としてこっそり言います。

高級ワインは・・・・・

「正直、これからすぐの出物はもうちょっと待ってみた方がいいかも」
(極めて希少性のあるものや二度と造られないヴィンテージや
造り手のものは別でしょうが)


デイリーワインはそんなに気にしなくてもいいでしょう。
諸物価の高騰と差し引き「安く」はなるでしょうが、実はたいした
金額ではないものも多そう?です。


コメント
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