魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

さよならドメーヌ

2008年11月15日 | ワイン ~2019年
先日プラスマイナスゼロ的お話のなかで、「普段安ワインばかり
だから、良いワインを飲めてもいいのではないでしょうか!」

と書きましたら、それを察知したのか?ある輸入元の営業の方が
来られ、このワインを飲みながらあーだこーだとお話をしました。

「ピノがお好きだし、このワイン置いていきます」と半分くらい
残ったボトルを頂きました。たまには役得ですぞ。



2001 サヴィニー・レ・ボーヌ 1er レ・ジャロン(モーリス・エカール)
   (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、5千円台)

色合いも熟成してきてます。香りは熟したイチゴ、チェリー、イチジク、
それらが軽やか、そしてクリーンに香ってきます。醤油や東洋系スパ
イス、キノコ、焼く前のもんじゃ焼きも思い起こさせました。

味わいはやはりこの年はやわ肌。シルキーで熟成感がかなりあります。
しんみりと柔らかで酸の乗ったピノが口中を洗い流してくれます。
コスパは正直良いとは思えませんが、ホッとする味わいで落ち着きます。


さて、この優秀、有名ドメーヌは05年でしたっけ?を最後にもうやめて
しまったので、この先飲むこともないかもしれません。
輸入元が現地へ足を運んだ時にも、父と息子が大喧嘩していて
「これじゃこのドメーヌはダメだ」と感じたそうです。


心の中でさよならを言いながら飲んでおります。
さびしいですね。

コメント
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