魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

返品です、ゴメンねぇ

2009年03月10日 | ワイン ~2019年
ふぅ~~。

3リッターのパック酒も何とか、飲み終わりました。

これから通常のワインへといきますよ。



さて、輸入元の手配ミスで、オーダーしていなかったこのワインが
1ケース送られてきました。

お手軽ワインですし、せっかく送られてきたので、すぐに突き返す
には忍びない思いです。これも縁かもしれないじゃないですか。

「1本自腹で試飲してみて、良かったら仕入れますから」
と連絡して、開けてみることに。



2008 アルタ シラーズ-マルベック(ボデガス・カリア)
  (アルゼンチン、シラーズ-マルベック種、赤、千円程度)


若いです。2008年ですよ!
さすが南半球。と、うなってしまいます。

かなり黒系ベリー、ブラックベリーなどのアロマ大爆発の香りです。
他に黒土、黒糖、ミント、焦げた焼き芋の皮など連想させます。

味わいは一見飲みやすく、スイスイと入っていく親しみやすさを
持っていますが、結構充実感があります。

黒系+赤系の果実味の甘さと濃さ、甘いタンニンを持っています。
アフターがとても心地良く、ふんわりとウェイト感のある甘い
フルーツが漂ってきます。

ただ、個人的にちょっと甘さが強い気がします。
「ずっと飲む」
にはつらい・・・なにか・・・えぐい気がします。


このワインには「マグナ」と言う上のクラスがあります。
それはとても素晴らしく、黒系で濃いめで、他の要素を含め、
バランスがとれているのでかなりの絶品ですが、下の
このクラスだと、バランスを崩しているように感じてしまいます。

アッサンブラージュや樽の使用比率など、私の好みとは違って
います。




調べてみたところ、博多で行われた試飲会でも出品されていた
アイテムでしたが、次第に、その時私が採用を決めなかった
訳が見えてきました。


これを試飲会のひとくち、ふたくちのテースティングで
決めたのですから、その時の自分の判断は悪くはなかったのです。


ただ、このワインが悪いワインではありません。
実際、ひと口だけ含むと、完全に合格ラインに達しています。

ずっと飲み続けるとつらくなる・・・というだけでしょう。


良いワインなのでヒットして有名になるかもしれませんよ。

ヴィンテージが変わったら、またトライして採用を決めたいと
思います。返品することにしました。(ゴメンね)


おおお・・・今日は純粋にワインのおはなしだった。


多分、明日はこれとは別に新入荷、新アイテムが到着します。
楽しみ~!

コメント (4)
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