魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ボロいけど何かいい

2009年03月30日 | 美味しいもの
ちょっと久しぶりとなりましたが、ラーメンです。


今日はここ。

久々に気分が乗ったから。



諫早市のアーケードのすぐ脇にあるお店です。

2時くらいでしたが、お客さんはぼちぼちと・・・途切れません。
常に数名が食べているような状態です。
この店構えからしてすごいと思います。

ほぼ1年半ぶりくらいでしょうか。


さて、ラーメンが出てきましたよ。





メンマでちょっと浮ついた香り。麺はダルダルに緩めです。
ネギが少ないです。

さらに「当店にはレンゲはありません」の張り紙。
(何でそこまでしないといけないのか理解不能)

お冷のコップは相変わらずカップ酒のビンの再利用。

ティッシュとかナプキンとかすら置いてありません。
(これくらいは置いてほしい)


しかし・・・スープ自体は純粋なトンコツ。あっさり目で
旨味がのっています。素朴だけど美味しいスープです。

さらに写真の大盛りラーメンはチャーシューがたくさん
(ほど良く?)乗っていてほぼチャーシューメン状態。

これで450円!
はなかなかやってくれるじゃありませんか。


さらにこの店のおじちゃん、おばちゃんとお客さんたちとの
やり取りを聞いていると、とても人情を感じます。

こいこそラーメンらしかばい!


腹を満たし外へ出ました。

諫早アーケードを歩くと・・・涙が出そうです。
人がほとんどいません。
これじゃアーケードの存続は無理です。

切ないです。

でも昔からのこのお店を、商店街のお店も愛し続けている
方達はいるようです。



確かに消費者は王様でしょう、神様でしょう。

苦境にあえぐ会社、経営者、会社員、お店、従業員・・・、
みんな必死です。戦っています。

それにひきかえ、消費者の立場は何の制約も苦境もありません。
これこそがこの国の選択した政策です。

消費者の偉さ、欲のまま、制約のなさ等をちょっとだけでいい
から剥ぎ取って、世の中小の会社やお店へ向けてくれたら
良いのに・・・と思ってしまいます。
資本力の巨大なところしか生き残っていけない世の中って
どこか一方的な気がします。
みんな強い存在になれるわけでも、勝者になれるわけでも
ないのです。

そう感じながら、花冷えの中を歩いたのでした。

コメント
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