魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

一般受けとマニア受け

2009年12月12日 | ワイン ~2019年
うちではケーブルテレビを引いています。


チャンネルを回していると、昔の映画が映るチャンネルがあります。


ブルース・リーの「ドラゴンシリーズ」たとえば、「ドラゴン危機
一髪」、「死亡遊戯」とかやっていますが、確かにアクションシー
ンはすごいものの、内容、ストーリーはあまりにチャチで、三流映画
にも入らないでしょう。途中で見るのをやめてしまうほどです。


それに対し「バック・トゥー・ザ・フューチャーシリーズ」に
なると、知らず知らずのうちに、どんどん引き込まれ、
「あーいかん、仕事、仕事・・・」となってしまいます。


この差は何なのでしょう???


一般受けを「バック・トゥー・ザ・フューチャーシリーズ」と
するのなら、「ドラゴンシリーズ」はマニア受けとなります。



ワインにもそんなのがあります。



本日の試飲です。


2000 レルミタージュ テットゥ ド キュヴェ
  (ドメーヌ・デ・ドゥー・ソレイユ、南仏、赤、3千円程度)


全部まともに読むと舌を噛んでしまいそうな名前です。

しかし、“レルミタージュ”って名前はいろいろと多くてゴチャ
ゴチャになってしまいそうです。(L'ERMITAGE)

さて、この南仏エルミタージュは熟して重く、黒々として
ムンムンと黒土、トリュフ、キノコ、ジビエなど深く重たい香りで
満ちています。

味わいですが、酸は落ち着きつつあり、タンニンはこなれかけては
いますが、まだまだしっかりと残り、黒系の果実味は地味で、
だけどちゃんと主張しつつ存在感があります。


ただ、あまりに地味で重たいので、一般受けはしないと思われます。
グルメな方は「まさにトリュフだ!」と仰るかもしれません。
そういった意味ではグルマンの御用達アイテムかも。
トリュフを使った料理との相性は良いでしょう。


このワインはマニア受けで、一般受けは難しいかと思います。
また当店のカラーとも違いますので、取り扱いはしませんが、
見かけることがありましたら、そんなイメージで飲んでみら
れてください。(でも多分見かけないだろうな~)

コメント
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