「ワインをよく知らない」、フランス人の7割 専門誌調査(クリック)という
記事が出ていました。
記事より
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驚きの調査結果を発表したのは、仏ワイン専門誌「テール・ド・ヴァン(Terre
de Vins)」。「ワインについて自分は詳しいと思うか? 」との質問に対し、71%
のフランス人が「いいえ」と回答。「知識豊富」と答えたのはわずかに3%だった。
この調査ではまた、ワインに関する知識と理解に、社会階級が大きく影響して
いることも見て取れる。主にデスクワークに従事する、いわゆるホワイトカラーの
労働者では43%が「ワイン通」と答えたのに対し、肉体的な労働に従事するブルー
カラーの人々では同16%にとどまっていた。
この結果を通じて、フランス人とワインの関係性における「エリート性」が明るみ
になったと同時に、「高価なワインを買う余裕のない、厳しい家計にみられる実感や
理想」を表してもいると、アンケート調査を実施した仏調査会社Viavoiceは述べている。
調査は5月28~30日の間に成人1015人を対象に行われた。
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何をもって「ワインに詳しい」と成すかという定義によりますね。
知ったかぶりでもいいのかな。(笑)
いつも思うのですが、「ワインに詳しい=有名高級ワインに詳しい」と一般的には
解釈されることが多いようです。
でも世界的には星の数ほどあるワインですから、全部を知ってるわけはありません。
ワインバカの私でも、もちろん私よりも遥かに優秀なソムリエさん、専門家をもってして
でも、知らないことの方がとても多くて、実際には「それも知らないでプロね!」と
突っ込まれたりしても不思議でもなんでもありません。
こうつぶやく間に、新しいメーカーが誕生して、新しいワインがリリースされている
かもしれないんです。それくらいの広い世界ですから。
「星の数」と書きましたが、肉眼で見える星はせいぜい5000~6000個だと言います。
すべての星の名前を言える人はいません。
ワインナリーの数は数万~10万ヵ所以上あるでしょう。ですからとても覚えられ
ないし、知らないのです。
ブラインドで偉そうに当てる話はありますが、それは有名ワインだとか、ある程度の
条件の元です。無名のワインだと1000%当たりません。ブドウ品種もブレンドが多い
ので当てるのは無理です。仮に単一品種でもあまりの多様性のため困難です。
ソムリエの試験やコンテストでは典型的な味やパターンものが厳選されます。そう
でなければブラインドをやる意味がありません。
で、話を戻しますと、「フランス人の7割は知らない」、逆にいうと3割も知ってい
れば、すごいことじゃないかと。
例えばボルドー5大シャトーを5個全部言えるとしても、だからワインを知っている
ということにはなりません。
まず基本的に「ワインの世界=高級ワイン」というスノッブ的な感覚はワインの
数万分の一面性しか知らないのですから。
・・・・・なーんてことを感じながら、今夜はこれ。

2009 トッレ・ディ・チャルド(トッリジャーニ)
(伊、トスカーナ州、サンジョヴェーゼ種主体、赤、千円台後半)
香りはプラムやブラックチェリーのフルーツ、そして何と言ってもなめし革や肉系の
獣臭、湿った地層をえぐり取った様な赤や黒土のイメージ。
味わいは旨味がまず来ます。フルーツもありますが、革、動物的、ダシ系旨味です。
そこはイタリアらしいと言えばそうかもしれません。野暮ったさがあって、でも
スマートに旨味が来ます。これは良いワインです。
ジビエや肉らしい、そんな料理に。肉まんも良いでしょう。そして甘いものでは柏餅、
サクラ餅あたりに抜群の相性を感じます。
下のクラスも良かった(クリック)のですが、ひとつ上のこのクラスも採用したいと
思います。もうすぐ入ります。
そういえばこのラベルには星が付いていますね。
星の数のように、知らないことの方が遥かに多くて、だからこそどこまでも楽しみ
は続くのです。
記事が出ていました。
記事より
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驚きの調査結果を発表したのは、仏ワイン専門誌「テール・ド・ヴァン(Terre
de Vins)」。「ワインについて自分は詳しいと思うか? 」との質問に対し、71%
のフランス人が「いいえ」と回答。「知識豊富」と答えたのはわずかに3%だった。
この調査ではまた、ワインに関する知識と理解に、社会階級が大きく影響して
いることも見て取れる。主にデスクワークに従事する、いわゆるホワイトカラーの
労働者では43%が「ワイン通」と答えたのに対し、肉体的な労働に従事するブルー
カラーの人々では同16%にとどまっていた。
この結果を通じて、フランス人とワインの関係性における「エリート性」が明るみ
になったと同時に、「高価なワインを買う余裕のない、厳しい家計にみられる実感や
理想」を表してもいると、アンケート調査を実施した仏調査会社Viavoiceは述べている。
調査は5月28~30日の間に成人1015人を対象に行われた。
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何をもって「ワインに詳しい」と成すかという定義によりますね。
知ったかぶりでもいいのかな。(笑)
いつも思うのですが、「ワインに詳しい=有名高級ワインに詳しい」と一般的には
解釈されることが多いようです。
でも世界的には星の数ほどあるワインですから、全部を知ってるわけはありません。
ワインバカの私でも、もちろん私よりも遥かに優秀なソムリエさん、専門家をもってして
でも、知らないことの方がとても多くて、実際には「それも知らないでプロね!」と
突っ込まれたりしても不思議でもなんでもありません。

こうつぶやく間に、新しいメーカーが誕生して、新しいワインがリリースされている
かもしれないんです。それくらいの広い世界ですから。
「星の数」と書きましたが、肉眼で見える星はせいぜい5000~6000個だと言います。
すべての星の名前を言える人はいません。
ワインナリーの数は数万~10万ヵ所以上あるでしょう。ですからとても覚えられ
ないし、知らないのです。
ブラインドで偉そうに当てる話はありますが、それは有名ワインだとか、ある程度の
条件の元です。無名のワインだと1000%当たりません。ブドウ品種もブレンドが多い
ので当てるのは無理です。仮に単一品種でもあまりの多様性のため困難です。
ソムリエの試験やコンテストでは典型的な味やパターンものが厳選されます。そう
でなければブラインドをやる意味がありません。
で、話を戻しますと、「フランス人の7割は知らない」、逆にいうと3割も知ってい
れば、すごいことじゃないかと。
例えばボルドー5大シャトーを5個全部言えるとしても、だからワインを知っている
ということにはなりません。
まず基本的に「ワインの世界=高級ワイン」というスノッブ的な感覚はワインの
数万分の一面性しか知らないのですから。
・・・・・なーんてことを感じながら、今夜はこれ。

2009 トッレ・ディ・チャルド(トッリジャーニ)
(伊、トスカーナ州、サンジョヴェーゼ種主体、赤、千円台後半)
香りはプラムやブラックチェリーのフルーツ、そして何と言ってもなめし革や肉系の
獣臭、湿った地層をえぐり取った様な赤や黒土のイメージ。
味わいは旨味がまず来ます。フルーツもありますが、革、動物的、ダシ系旨味です。
そこはイタリアらしいと言えばそうかもしれません。野暮ったさがあって、でも
スマートに旨味が来ます。これは良いワインです。
ジビエや肉らしい、そんな料理に。肉まんも良いでしょう。そして甘いものでは柏餅、
サクラ餅あたりに抜群の相性を感じます。
下のクラスも良かった(クリック)のですが、ひとつ上のこのクラスも採用したいと
思います。もうすぐ入ります。
そういえばこのラベルには星が付いていますね。

星の数のように、知らないことの方が遥かに多くて、だからこそどこまでも楽しみ
は続くのです。
