魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

マイナーでも素晴らしいもの

2015年03月06日 | ワイン ~2019年
世はランタンフェスティバルだというのに、一度も繰り出すこともなかった。

仕事の通り道に1枚だけ写真を撮りました。



今年のランタンはこれで終了です。

このお祭りも最初はマイナーでこじんまりだったけど、今やかなり知名度を
上げましたね。

「人は知名度にばかり集まります」。これは私がいつも思うこと。

画家でもない有名人が絵を描いたとか展覧会だとかあると、結構人は集まります。
もっとマイナーだけど良い画家や美術家はたくさんいるはずですが、そこには人は
なかなか来ません。そんなもんですね。



さて、今夜はマイナーだけど素敵なワンのご紹介。

これです。



2012 ドンダヴィ タナ レゼルヴァ
  (アルゼンチン、タナ種、赤、千円台前半、圧縮コルク)

アルゼンチンのタナ種とか飲んだことありません。レアです。
タナ種自体がちょっとマイナーです。でも素敵なワインを産みます。

香りはブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系ベリー、黒糖、ミネラル、石膏、
煮詰めたジャム、ミント、ブラックチョコなど。

味わいはとても濃く、スマート。タンニンは細かくて、でもしっかりと充実しています。
ボディをスタイリッシュに引き締めてキュッとした感じです。

まるで肩幅の張った、だけど渋くダンディな男が肩で風を切って歩くようです。
凝縮しながら整ったフルーツが印象的で、この価格としては十分でしょう。

香りを嗅ぎ、口に含んだ瞬間、0.3秒で採用を決めました。
そんなワインです。素晴らしい!

マイナーだけど良いものをたくさん見つけることはとても楽しいです。

ワイン自体、私が飲み始めた〇十年前は極めてマイナーでした。
それが今は一般的になってきました。
本当に良いものはいつかちゃんと陽の目を見ると信じたいものです。


コメント
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