魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

夢とロマンばかりではない

2015年03月12日 | ワイン ~2019年
この記事笑いました。

150年前の難破船から引き揚げたワインのお味は?(クリック)です。

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150年前の難破船から引き揚げたワインのお味は?
2015/03/10
22:56

 1864年の南北戦争時代にバミューダ沖で沈んだ難破船から引き揚げられたワインが、
6日、米サウス・カロライナ州のチャールストンで開かれたフード・フェスティヴァル
で抜栓され、マスター・ソムリエらが試飲した。
 現地報道によると、150年を経たワインは濁った灰色を帯びていて、頭が痛くなるような
香りに、海水とガソリンの香りが混じっていた。
テイスターには、マスター・ソムリエの
コルギン社長のポール・ロバーツ氏やラリー・ストーン氏が参加した。今年は1861年に
始まり65年に終わった南北戦争の150周年で、イベントが行われた。
 海洋考古学者が2011年に海に潜って、船の中にあったボトルを見つけた。
 難破船のワインは、2010年にバルト海で見つかったシャンパーニュや、グリュオ・
ラローズの19世紀のボトルの例がある。
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そういえば最後の方の2010年のシャンパーニュのことを思い出しました。

結局、難破船ワインはいつも当たるわけでもなく、夢とロマンもいつもというわけでも
はないのです。

でもまだ世界の海の中のどこかには素晴らしいワインが眠っているかもしれません。



昨日は東日本大震災からちょうど4年でした。

大災害が起こった時、多くの方がそうであるように、私も無力感に苛まれました。
人間、たいして偉そうなことは結局出来ないですよね。

せめて永遠の時間の中の、僅かなひと時の日々の笑顔や幸せを大切にしていかなきゃ
なあ、そしてお客さんの笑顔を作るきっかけくらいはお手伝いしていきたいなあ・・・
ささやかにそれくらいは思いました。そんなわけでもう少しがんばっていきます。



さて、今夜はこれ。



2013 ヴィニウス ピノ・ノワール
  (仏、ピノ種、赤、千円台前半)

南仏の帝王ジャン・クロード・マスの造るワインです。

香りは明るいイチゴや軽いチェリー、どこかに苔や日陰の植物、ローズなど。
あまり複雑ではなく、軽やかです。

味わいもかなり軽くて、まったく疲れません。
それなりに旨味はありますが、ちょっと物足りないかなあ。ちょっとだけ樽の風味も
ありますが、それでも軽くて、いや、逆にその軽さを楽しむワインだと思います。

「安ピノに当たりなし」と言われますが(私が作ったフレーズ)、これはもちろん当たり
ではなく、でも逆にハズレでもない、微妙な空気かもね。

海に眠らなくても、地上にあるワインの中で、宝探しは続くのです。


コメント
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