魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

やはりすごい新ヴィンテージ

2015年05月21日 | ワイン ~2019年
ここしばらく新しいワインリストと格闘中でした。

何とか完成いたしましたので、本日配信させていただきます。

リストご希望の方はこのブログの右側の「ブックマーク」のところにある、当店への
入口です、もしくはfacebookページを押していただきますと、連絡先アドレスが
書いてあります。そのアドレスへリスト希望、、お名前、都道府県をお書きいただ
ければ配信させていただきます。

基本的にEメール(添付ファイルが読める)もしくはFaxでの配信となっております。
もちろん住所をご連絡していただきますと郵送でも承ります。
よろしくお願いいたします。


さあ、今夜はこれ。

新しいリストにぎりぎり間に合いました。私の大好きなブルゴーニュで、今回の
目玉ワインとなることでしょう。




2012 ブルゴーニュ ピノ・ノワール(トマ・モレ)
  (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、3千円程度)

私が高く評価するドメーヌ・トマ・モレ(Thomas Morey)。白が専門ですが、その赤も
素晴らしい。2010年が名作だったのですが、2011年はすっ飛ばして2012年を迎えました。

香りはチェリー、イチゴなどピチピチとした若いベリー系、そしてミネラルやなめし革、
動物系のちょっと官能的な香りです。


味わいは若いフルーツも迫ってきますが、むしろ古木やナッツに包まれたなめし革の
ような、そして肉系の、ちょっとダラッとした打算的だけど享楽的な旨味がジュッと
きます。酸はしっかりとありそうですが、チャーミングでほど良いと思います。
タンニンは意外とありますが、これも細かくてとても良い感じ。

同じヴィンテージでは「ドメーヌ・トロ・ボー」に似ている気もします。でも若干ですが
お安いのでこちらに軍配を上げましょうか。しみじみと美味しいと思います。

このワインはもう少し寝かせると、どんどんエッチな雰囲気になるのではないでしょうか。
そんな 魅力を秘めています。

面白いことに2010年ものを私はこのブログで、可憐で綺麗、折り目正しく正統派の美しさ
と書いておりますが、2012年はもっとダラッとして官能的で享楽的な印象です。
「淑女と娼婦」くらいの対比を感じてしまいます。クラシックとジャズみたいなニュアンス
かもしれません。すごい造り手です。ぜひこれは一度味わっていただきたいと思います。

はてさて、この悩ましいワインを販売とは別に少しだけ寝かせてみたい気になりました。
もしも残ったらどれだけ官能的になるのか、実験して悶えてみたいと思います。


コメント
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