魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ブレマリーからの碧い海

2017年06月06日 | 美味しいもの
やはりここは行っとくべき場所なのだろう。


長崎市南越町(野母崎、野母半島)にある「ブレマリー」(Bremarie)

女子がキャーっていう場所のひとつ。デートにもいいだろうな。





まず望遠鏡がある。




その先には・・・



軍艦島(端島)、中之島、高島・・・。


もちろんキャーっていう女子はそんな島々の悲壮な炭坑史など知る人も少ないだろう。

「募集」という名のものに騙されたように炭坑で働かされ、タコ部屋、飯場、納屋制度など
と言われ命をすり減らすような強制労働させられた中国、朝鮮の人たち。もちろん日本人だって命がけ。
そしてその苛酷さから耐えられなくなり、4~5キロあるこの海を泳いで渡ってこの海岸へ。
うまく逃げられたもの、そして力尽き浜辺に打ち上げられた人たちも・・・。
数年前にこれは調べました。

そんな碑がここにはある(クリック)

そのすぐ近くにこのカフェはあります。




「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」と
遠藤周作ではないけど、天気の良い日にはその碧さが沁みてくるほど美しい。




時は流れ、今は若い女子たちで賑わう。



哀しみがある過去の海よりもずっとずっと良いと思う。





ピザのランチセット1300円を。



振り振りして混ぜて食べるサラダ。スパゲティーが入っていました。


そしてマルゲリータ。



ここのピザは美味しいと評判だが、確かに悪くはないし、いけてる。



デザートにはパニーニに挟んだバニラアイス。



1時間以上待ったけれど、まあ、の~んびりと時間を過ごしました。

良いかもしんない。


過去の哀しみを覆うように、今の私たちはこの場所で素敵な時間を過ごすことが出来ます。
「過ぎ行く時」を思いつつ、悲しみとその美しさに思いを馳せることが出来ます。

苦労して力尽きた人、蜻蛉のように消えた人、それでも必死に生きた人・・・いろいろ
いたのですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする