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「スィーツとウィスキーとオペラの大人の関係」無事に終了しました

2018-02-18 09:50:58 | COOK会
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2/17のCOOK会主催イベント「スィーツとウィスキーとオペラの大人の関係」が無事に終了しました。
サントリー酒類株式会社様に協力を頂き、オペラ歌手のAngiu(アンジュ)さんにも出演して頂き、盛会の内に終了いたしました。
お忙しいところ参加くださった皆様どうもありがとうございました。

この日はまず低糖質スィーツと糖質ゼロのウィスキーの講座を行いました。




サントリー酒類株式会社様にシングルモルトウィスキーを三種類ご用意頂き、それぞれのウィスキーの特長などをプロジェクターでスクリーンに映し出しながら説明してもらい、その後、スィーツの話、そしてそれぞれのウィスキーとスィーツのマリアージュも楽しんで頂きました。


まず最初はテイスティングのやり方を教わりました。
まず色を見るところからスタート。


この日皆さんが味わったウィスキーは、グレンフィディックとマッカランとボウモアのそれぞれ12年もの。
それぞれ味わいに特長があり、合わせるスィーツもまたそれぞれ。
(もちろんマリアージュは個人の好み、これでないとならないということはありませんというお話も頂きました)


私はこの中でスモーキーでかすかに潮の香りのするボウモアが好みでした。参加された方とボウモアの味わいについてあれこれ雑談していた中で、チーズの燻製に合いそうなどと、マリアージュのアイデアも飛び出したりして、楽しく味わわせて頂きました。

まずグレンフィディックに合わせたスィーツはレモンのゼリーです。
グレンフィディックには柑橘系の香りと味が良く合うとのお話を伺い、また柑橘系果物の中で最も糖質の低いもののひとつであるレモンを使ったゼリーにしました。
柑橘系の果物は糖質の吸収をおだやかにします。
爽やかな酸味がグレンフィディックとピッタリのマリアージュでした。



次に登場したのは、マッカラン。マッカランに合わせたスィーツは、アーモンドスパイシーチュイルでした。
マッカランの甘い香りと味にとても良く合うデザートです。
この日のスパイスはカルダモンとブラックペッパーを使用しましたが、お好みのスパイスで作ることができます。
アーモンドの香ばしいナッツの香りとスパイスの香りがとてもマッチしています。食べてしばらくするとスパイスが効いてくるのです。
美味しいい、美味しいいと皆さん食べて頂きました。




最後に登場したのは、ボウモア。ボウモアの蒸留所は海に面した海抜ゼロメートルの場所にあります。スライドに映し出された風景は朝焼けの空に染まった荒々しい海が建物のすぐ側まで打ち寄せているという光景でした。そこに貯蔵庫があり、そのためスモーキーで潮の香りを感じるウィスキーなのだそうです。
このウィスキーに合わせてご用意したスィーツは薄力粉不使用で大豆粉のみで作ったココアシフォンケーキです。
ココアの香りとくるみを散らした組み合わせがボウモアのスモーキーな味ととてもマッチしました。
大豆粉の本来持つ甘味を生かして、糖分を1/3にカットし、全体では糖質を1/6まで減らしながら、上品な甘味がある一品となりました。



低糖質スィーツの説明をしているりえ先生。


ウィスキー講座が終了したら、皆さん、お好みのウィスキーで各自水割り、ロックなどを作り、ほんのしばらく歓談。

その時に突然、音楽が鳴り始めたかと思うと、アンジュさんがソプラノを高らかに歌い上げながらアールヌーボー風の螺旋階段をゆっくりと降りてきました。

最初の演目はプッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」でした。

素晴らしい歌声に皆さま、じっと耳を傾けておられたり、思わず写真を撮ったり、様々なスタイルで楽しんで頂きました。

アンジュさんはトークもとても楽しく、皆さんもとても楽しそうにくつろがれていて、次の歌はヴェルディ作曲の歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」。この時には一人ひとりに乾杯して回り、そして次の歌はヘンデル作曲のオペラ「オンプラマイフ」の後にはカラオケなどで上手に歌う秘技を伝授して頂き、会場の皆さんへの発声練習も飛び出して、私ももちろん大きな声で歌いましたよ。
そして最後に、プッチーニ作曲の「トスカ」。この曲はコンクール受賞曲だけあって、言葉では言い表せない程、会場全体が大きな感動に包まれました。
最後にアンコール曲「タイムトゥセイグッバイ」を美しく歌い上げて頂きました。

アンジュさんは大学の声楽科在学中にオペラデビューを果たされましたが、その後、色々なことがあり歌うことをプッツリと止めてしまったんです。それはカラオケでも自分だけは歌わないというほどで、歌うことから自分を完全に遠ざけてしまっていたそうです。でもあるふとしたきっかけで、これまで悩んでいたことが急にちっぽけなことに思えてきてそれからまた歌うことを再開。それまでになんと13年もの月日が経っていたのです。そこから信頼できる師匠との出会いがあり、新しいレパートリーに挑戦、翌年、数々のコンクールで受賞をされるまでになりました。

私は、アンジュさんの話を泣きそうになりながら後ろで聞いていました。
なぜなら誰でも道に迷うことってありますよね。でもやっぱり、どんなに遠ざけようと思っても、まるで細い糸のようにずっとずっと自分の中に思いが続いていて、どうしてもその思いを断ち切ることができないってことがあると思うんですよ。
そういうアンジュさんの思いがお話から伝わってきたんです。

そして、何年ブランクがあろうと、何があろうと、その糸が続いている限りは、またいつからでも始めることができるし、挑戦できるということを感じました。

そしてアンジュさんの身にあった素晴らしい出会いによって、人生が大きく動き、そして今があります。
出会いがあって想いが生まれる。アンジュさんの歌声と共に、そういった想いが心の奥深くに刻み込まれた一日となりました。

私はアンジュさんの歌声を聴きながら、その歌声にじっと聴き耳を立てている参加した皆さま方の表情を時折見回していました。皆さんがとても感動し、心が震えるような感動を覚えているご様子を見つめながら、私自身も鳥肌が立つような感動を覚え、この感動をこの会場で皆さんと共有出来て本当に幸せだと感じていました。

この会を開催したいと思ったのは約二年前です。
最初はぼんやりとした思いだけだったのが、周りの人にこういうことをやりたいんだよ、協力してくれる人はいないかなとあちこちに相談を持ち掛けていたところ、ご縁があって、サントリーさんにご協力を頂けることになりました。
サントリーさんとのご縁がなければこの会も実現することはできなかったと思います。

たくさんの方のご協力を得て、ようやく会を実現することができました。
お世話になった皆さまにあらためて心からお礼を申し上げます。

そしてなにより参加くださった皆様に心よりお礼を申し上げます。
お忙しいところ、時間を作って頂き、参加下さり、本当にありがとうございました。

サントリーの窓口となって下さった方がこんな風におっしゃってました。
「「食と飲」のハーモニーを楽しめれば人生をより豊かにできると思っております」と。
私はその言葉から、人生には出会いというハーモニーがあり、だからこそ楽しく、ほろ苦く、切なく、様々な味わいが生まれるのだなと、そう思いました。
スィーツとウィスキーとオペラの出会い、食と飲の出会い、そして人と人の出会い、人生は様々な出会いに満ちていて、この先、どんな出会いが待っているのか、あらためて考えてみるとワクワクするような気がいたします。
そんな想いを感じた一日となりました。


最後に、いつもコック服かエプロン姿のりえ先生のいつもとちょっと違う様子をご覧ください。


それではまた次回COOK会でお会いしましょう!!!

(りえ先生オット筆)


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