ぼくが読んだ幻想小説をもう一編紹介しよう。
その作品はニコライ・ゴーゴリの「死せる魂」である。
ニコライ・ヴァシリエヴィチ・ゴーゴリ(1809-1852)は、ロシアに初めてリアリズム文学を確立した人物として知られている。 代表作には、「鼻」、「外套」、「検察官」、「死せる魂」などがあり、いずれも独特の人物描写が印象的な作品になっている。
「死せる魂」は青空文庫で無料で詠めるのであらすじは省略する。
ただ、いかにもロシア文学という登場人物について触れておく。『死せる魂』は、1842年に出版された長編小説である。彼はロシア版のダンテ『神曲』を作り出すつもりだった。
〈概略〉
アレクサンドル2世の時に農奴解放令が出されたが、その前まで地主は次の国勢調査まで死亡した農奴の人頭税も支払わなければならなかった。
彼らは何とかしてその税を逃れる方法を探していた。
そこに注目したチチコフは、死亡した農奴の名義を買い集めて書類を捏造し、中央政府から金を騙し取ろうと計画を練る。
それを実現するためにチチコフは、広大なロシア全土を旅して歩き、至る所で一癖二癖持っている人々と出会う。
〈登場人物〉=ウィキぺデイア編集
- チチコフ
- 詐欺師
- マニーロフ
- 冷淡な男
- コローボチカ
- 知性に欠けるが神経質な女地主
- ノズドーリョフ
- 乱暴なばくち打ち
- サバケーヴィチ
- 貪欲な男
- ブリューシキン
- 吝嗇漢
ぼくの好きなドストエフスキーの作品を思わせるチチコフという人物が印象深い。
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