マツヨイグサ
(季節の花300)より
月の出をひっそりと待つ
か弱き花よ
あなたに抱いたイメージは
竹久夢二の絵の中の少女
房総の海岸で待ち合わせた
浴衣の少女は
一人民宿を抜け出し
薄暮の浜でさざ波となる
遠浅の海で貝殻を拾い
岩陰にひそむ蟹と戯れるのもいい
人目を避けて宵闇を待つ
むき出しの脹ら脛が波を裏返す
<待てど暮らせど来ぬ人を
<宵待草のやるせなさ
大正ロマンに憧れるぼくは
朝方しぼんで赤らむ蕊を見つめるだけ
妄想は果てしなく夢は儚い
マツヨイグサの色はいろいろ
呼び名も曖昧に風を受けるが
実らぬ恋に似合うのは黄色い月見草
道端にひっそり咲いている月見草を見ると
やはり竹下夢二のか弱き少女を思い出します
その後 どういう訳か
いのち短し 恋せよおとめ~~~という歌
『ゴンドラの唄』でしょうか?
いつもここだけを
口ずさんでいます
可憐で命の短い花ですね
浴衣の少女
とても好きな表現です
文学はいつまでも年を取らず
瑞々しさが伝わって来るようです
台風がまた来て
今度は関東直撃とか言ってます
嫌ですね~
どうかお気をつけ下さいね
月見草の花は、いろいろの文人に取り上げられているようですね。
それほどポピュラーで可憐な花なのに、マツヨイグサの仲間はたくさんあって、色も白やピンクなどイメージが定まらないところがあります。
自分の中では、どうしても黄色でないといけないというこだわりがあり、この詩になりました。
台風はただいま奄美大島あたりを通過中とのことで、関東へは月曜日に接近するようです。
どこにいても安泰の場所はないようで、近頃では火山の心配までしなければなりません。
本命は地震でしょうから、ぼんやりと対策を考えたりしています。
ありがとうございました。