〇 松原や 幼い恋が たゆたいて(佐藤春夫の詩『海辺の恋』から)
〇 松葉集めて 「わらべとをとめ 手をとりぬ」(少女と二人で松葉焚く火を見つめる)
〇 グッド・バイ 何を思いし 風の道(太宰治がよく散歩した三鷹から井之頭公園に至る道)
〇 治さんと呼ばれて 今も愛されて(弘前市の大半の市民に)
〇 夏目筆子(漱石の長女)は ポジティブな 松岡譲に傾いて(松岡は譲られたのではなく久米正雄から奪った)
〇 路傍の石 吾一の作家の エセ手紙(山本有三が久米を夏目家から遠ざけようと未亡人に中傷の手紙を送った)
〇 細君(千代)譲渡で 世間騒然 痴人の愛(千代の妹セイ子と結婚したくて妻を佐藤春夫に譲ろうとした)
〇 文豪も 形無し 「変態に付き合わされた」(谷崎潤一郎の3番目の妻松子)
〇 藤村は「初恋」「破戒」「新生」と(初々しい詩や被差別問題を書く一方・姪とのタブーに生きた)
〇 夜明け前 いつの時代も 「夜明け前」(時代に期待し裏切られる父親がモデル)
くぼにわさまにしか書けない句ですね!!
夜明け前 いつの時代も 「夜明け前」をさいごに持ってきて〆るあたりにシビレますっ⤴✨
弘前の人々が太宰治をそんなにあいしているとはしりませんでした🍎💛
このように読み解いていただけると、励みになります。
弘前市民の太宰治への敬愛は、郷土愛と似てますね。
やんちゃなお坊ちゃまへの共感なのか、異口同音に「治さん」と呼ぶ親しみの響きに、観光客に過ぎないぼくはたじたじでした。
大変を通り越して、命懸けかも。
皆さん、小説や詩に自分が描かれることを意識しながら人生を送ったのでしょうかね。
たしかに命懸けの愛憎劇ですね。
ただ、見ることのプロですから、見られていることも意識していると思います。
いずれにせよ、大変な種族ですね。