小椋佳
〈写真はウィキぺデイア〉より
小椋佳〈おぐら けい〉の「渡良瀬逍遥」というLP盤を買って聴き続けた時期があった。
布施明の「シクラメンのかほり」が大流行して
<真綿色したシクラメンほど清〈すが〉しいものはない
出逢いの時の君のようです
ためらいながら声をかけると
おどろいて振り返った頬に
季節が通り過ぎていきました>という表現にすっかり魅了されたせいである。
小椋佳は1971年に歌手としてデビュー。当初はフォークソングあるいはニューミュージックに分類されていたが、次第にジャンルを広げていった。銀行員としてエリートコースを歩む一方デビューから20年以上もの間、ほとんど表舞台に出ないアーティストとして活躍する。
1993年、銀行を退職すると、音楽活動の一方で再び母校の東京大学に学士入学し、1995年に法学部第3類(政治コース)を卒業。さらに東京大学文学部思想文化学科とその大学院(人文社会系研究科の思想文化コース)でも学び、2000年に修士号を取得した(哲学専攻)。
その間も年に50~100曲のペースで曲作りを続けた。
他の歌手への提供曲も多く、のべ300人以上の歌手に楽曲を提供している。
1975年の「シクラメンのかほり」(歌:布施明)は第十七回日本レコード大賞などを受賞した。
その他、「愛燦燦」(歌:美空ひばり)、「夢芝居」(歌:梅沢冨三男)、「十六夜だより」(歌:三橋美智也)などがある。
作詞のみを担当した曲としては「憧れ遊び」、「愛しき日々」、「遥かな轍」(作曲・歌:堀内孝雄)、「山河」(作曲:堀内孝雄、歌:五木ひろし)、「白い一日」(作曲・歌:井上陽水)など。
作曲のみを担当した曲では「匠」(歌:三橋美智也)。
先ごろ亡くなったのは残念だが、存分に生きて納得のいく生涯だったのではないだろうか。
>スーパーマン... への返信
こんにちは。
おっしゃる通りスーパーマンですね。
更家さんも銀行員だったんですか。
金銭を扱う部署かどうかはわかりませんが、一円でも合わないと業務終了にならないんでしょう。
神経使いますよねえ。
小椋佳も音楽活動が行内で問題になったことがあったようですが後に頭取になる役員がかばってくれたそうです。
再度スーパーマンだと思います。
「愛燦燦」、「夢芝居」、「愛しき日々」どれも好きです。