野村監督のことを思い出すと
ことばの操縦士という気がする
名将と言われる野球人は少なくないが
ノムさんほど言葉をじんわり操った例はない
試合が終わるとベンチ前には記者の列
勝てば勝った 負ければ負けたで
ノムさんのボヤキはそのまま見出しになる
記者たちの目の輝きが 期待の高さ
ことばの魔術は「野村再生工場」でも
実力を出し切れていない選手を見つけると
たとえ他球団の選手でも声をかけ
放出を待って蘇らせる
素質を見抜く確かな目と
選手の心を動かすグミのような言葉
数え上げればきりがないが
江夏豊はその筆頭だろう
血行障害で先発完投が難しくなると
渋る江夏にリリーフ転向を勧めた
「野球界に革命を起こそうや」
ノムさんのこの一言が奇跡を呼んだ
以後の活躍は「江夏の21球」伝説にまで
ヤクルトの飯田哲也は俊足生かしてコンバート
楽天ではスラッガー山崎武の復活など
多くの選手がノムさんの指導で蘇った
田中将大のような原石磨きもお手の物
「マー君 神の子 不思議の子」と
とぼけたふりして褒め称え
自力で羽ばたく空を用意する
ノムさんの呟く言葉は茱萸のようだ
うすら甘くてちょっぴり渋い
身軽には程遠い操縦士だが
ときおり思い出しては頬がゆるむ
ノムさん語録は感激の連続でした。
特にマー君ファンの私は
「マー君 神の子 不思議の子」に
マー君は 高校時代野球していた中学生の孫に色紙を書いてくださいました。
大切にしています。
ノムさん語録をまとめたものがあるんですね。
講演などでは、ちょっと気張ったりしてるところがありますが、普段何気なく漏らすボヤキの方に面白さを感じます。
マー君は、まだ日本に帰るのは早すぎます。(突然ですが・・・・)
色紙は「お宝」ですね。大事にしてください。
当然、私もヤクルトを応援しておりました。
野村監督の話しっぷりを聞くのも好きでした。
素晴らしい方でしたね。
そういえば、ヤクルト時代が一番長かったですかね。
ご夫婦ともヤクルトファンでしたか。
親近感を持って聞く指揮官の話は、より味わい深かったでしょう。
ノムさんの話は、ある打者の弱点、それに対する配球など、説明されてわかることが多く、尊敬していましたよ。
人生とそんなものですか!
人生とは、死ぬ時までの長い勝負(そういう見方が妥当とすれば)ですから、ハンカチ王子の巻き返しに期待しましょう。
ただ、甲子園で負けて悔しがったマー君の雑草魂は、われわれも見習うべきでしょうね。